今更ながらGitHubが便利だと痛感

数日前からGitHubの利用を開始しました。一般的にはプログラマー向けのツールというかサービスというかそんな位置づけとされていますが、実はプログラマー以外にも非常に便利だったりします。ただし、無料ユーザーの場合はPrivate設定が出来ませんので、ネットに公開出来ない様な(プライベートな)情報を管理することは出来ません。それをやりたいとなると利用料を支払う必要があります。

何が便利かと言うと、Gitというバージョン管理システムが基本機能となっているので、あらゆるファイルのバージョン管理が可能です。例えば小説等を書いている人なら、ある程度の区切りまで来たらコミットという操作をして現在の状態をGitにアップロードします。アップロードする際に更新内容などをコメントする仕組みになっています。

ここでポイントは、翌日、大幅な内容の書き換えをしたとします。そしてそれをコミットしたとしましょう。その時はそれがベターだと考えていました。ところが寝ていると大きなミスに気づいてしまったとします。大幅に書き換えるのではなく、別のシナリオとして書くべきだったと後悔したとします。バージョン管理システムの場合、コミットする度にその変更内容が更新されていく仕組みなので、古い情報もしっかり残っています。つまり前日にコミットしたものをそのまま取り戻すことも出来ます。これで安心して翌朝まで熟睡出来ますね。

ビジネスの場面ではもっと役立つでしょう。例えば契約書をGitでバージョン管理します。契約内容の改訂があったとしたら、現状の契約書を元に内容を改訂しますね。そしてその改訂した結果をコミットします。改訂する度にどんどんバージョンアップして行きます。このケースで私が役立つと思うのは、古い契約内容も読めるのはもちろんですが、契約内容の変更部分を一発で比較出来る機能です。差分を表示する機能があります。追記されたところ、削除されたところ、変更されたところ。

Webデザイナーさんにもメリットが多いですね。HTMLファイルやらCSSファイルやら、画像コンテンツ(PNG、PSD、AIファイルなど)を編集する事も多いでしょう。編集が終わったらコミットします。何を修正したかもコメントに残しておくと後で役立ちます。編集した内容を本番のWebサイトにアップロードした後に、クライアントから元に戻してくれと言う依頼が来たとします。事情が変わったので急いで頼むと。もちろん普通の人なら元ファイルを取っているでしょう。もし元ファイルを残していない人は・・・。でもバージョン管理システムを利用しているなら古いファイルを容易に取り戻せます。バックアップのファイルだらけで何が何だか分からなくなることも減るでしょうね。

あとはちょっとしたサンプルスクリプトを遠隔地の知人に伝えたりするにも便利です。え?メール添付でいいじゃんという意見もありますか。確かにそうかも知れませんが。サンプルスクリプトを提示する側としてはメールで送っちゃうともう編集が出来ません。また差し替えを送らなくてはなりませんね。ところがGitHubならちゃっちゃと修正してコミットしてしまえば、先方がすぐにそのサンプルスクリプトを使わなければ、最新のスクリプトを利用して貰えます。修正が一度で終わらなかった場合でも、修正したからサンプルスクリプトを撮り直してくれと連絡すればそれだけで事足ります。受け取る側は最新だとか古いとか意識しなくて済みますからね。

ただ1つだけ不便だなと思ったのは、GitHubにコミットするファイルは、文字コードがUTF-8でなければ(S-JISとかはあかーん)日本語が文字化けしちゃいます。UTF-8で保存出来るテキストエディタ等を使用する必要がありますね。まぁ徐々にUTF-8がスタンダードになってきてますけど。

今まで、独自のPukiWiki等に残していましたが、これからは積極的にGitHubに足していく事にしようとしています。現状は無料ユーザーなので、public(一般公開)でしか管理出来ませんので、もちろん他人に見られても良い情報限定です。使い慣れてGitHubが無くては困るツールになったら有料ユーザ-になろうと思います。

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