一つのメールアドレスを複数スタッフで共有

先のエントリーでメールワイズについて触れたので、もう少し記してみます。
私はこの製品をかなり前のバージョンから知っていましたが、以前勤めていた職場で採用しているのを使ってみて本当に便利だと痛感しました。

サイボウズ・メールワイズ

何が便利かと言うと、メールアドレスを各個人に配布すると、その人にだけしか届いていないメールは、他の人は通常見られません。しかし内容によっては関係する人皆が知っておくべきことを含んでいるケースがあります。受信した人が関係者に転送して対処するという方法も有効ですが、その人が不在の時や、転送し忘れたときはどうなるでしょう?

また、一つのメールアドレスを共用する事によって、メールのやり取りが一本化され、そのメールアドレスでやりとりしている状況を確実に把握することが出来ます。これは特に管理職にとっては便利な仕組みです。

最近はネットショップを経営する会社が多くなりました。ネットショップはお客さんが全国区になりますので、人気店では本当に大量のメールが届くことになります。これらのメールを個人個人が対応するのは、色々と障壁がある事にすでに気づいていると思います。そういう不便さを解消してくれるソリューションがメールワイズです。

概念的な説明を文章で行うために端的な話をしますが、メールワイズでは一つのメールアドレスを使用します。そしてメールワイズにはスタッフを個々に登録します。スタッフは自分のアカウントでメールワイズにログインし、届いたメールをチェックしたり、自分の担当メールを処理したりします。シフト勤務で不在の時は翌日の担当者に申し送りしておくなど、メールワイズの中でそれがらほぼ完結してしまいます。

かなり端的に記しましたが、実際はもっと融通が効きます。もちろん使用出来るメールアドレスは一つだけではありません。使いこなせるならもっと多くのメールアドレスを使用できます。

特にネットショップのカスタマー業務(お客様対応)には、このメールワイズはかなり協力なソリューションとなります。サイボウズ社自身がクラウド版もサービスしているので、月額利用料を支払えば自前でサーバーを持つ必要はありません。もちろん外部に持つのは不安だという場合は自社にサーバーを持てば良いでしょう。

私がお手伝い出来るとしたら後者の、自社にメールワイズのサーバーを持ちたいニーズの方になります。レンタルサーバーでもインストール可能な場合があります。

なお、残念ながら私の知る限り、現時点メールワイズと競合するソリューションアイテムは見つかりません。コンフリクトの問題を運用(メモ機能の活用等)で回避出来るなら、Becky!Dropboxの組み合わせにすれば、複数PCで同じメール環境を使う事は可能ですが、ちょっと趣旨が変わってきますね。メールワイズは結構高価なアプリケーションなのですが、この完成度の高さに太刀打ち出来るものを作るのはなかなか困難なのでしょう。

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