WADAXでサーバー引越し

PC・Server

WADAXWADAXをお使いのクライアントのCMSが、PHP、MySQL、PostgreSQLのバージョンに条件があり、現在のサーバー環境では条件をクリア出来なくなってしまったということで、バージョンアップ出来なくなっていました。CMSの脆弱性は結構問題ですので、なんとかならないかとのご依頼を受けて調査をし作業を完了しました。

まずクライアントがお使いのWADAXに問い合わせたところ、PHP、MySQL、PostgreSQLが新しいサーバーへの引越し先の準備は無償で対応してくれるという事でした。1ヶ月の猶予期間を設けるので、その間に現行サーバーに加えて引越し先サーバーの検証をして下さいとの事。検証OKになったら、DNSの切り替え依頼をいただければ対応しますという事なので申請フォーム(FTPパスワード入力欄有り)から要望を書いて申請です。

クライアントさんは、ECシステムのと、Blogシステムを併用していたので、CMSを2つ引越しさせる作業となりました。データベースがMySQLとPostgreSQL両方使っているのでちょいと面倒と言えば面倒ですね。でもこれは普段から触れてないと忘れてしまうのでたまにこういう依頼をいただくと私にとってもちょうど良いのです。

CMSの構造上、URLは現行のドメインを使ったものでなくては検証が出来ません。ローカルにDNSを立てようかなと思ったのですが、夏期の熱対策でWindowsサーバーを停止してしまっているので、超基本的なhostsファイルで対応することにしました。FirefoxとWindowsのDNSキャッシュが邪魔するのが鬱陶しいですが、上手にごまかしつつ、使い分けて新旧サーバーで動くCMSの比較検証を行いました。

PHPのバージョンが上がった事で、使えなくなっている関数が有ったりして細工は必要でしたが、大きな問題には遭遇せずに対応できました。

最終的に新サーバー側でCMSのテストがOKになったので、新サーバー側のメールアカウントをクライアントさんに設定していただき、どちらにメールが届いてもOKな状態にして、また、ECサイトは販売(注文受け付け)を休止状態にしてから、CMSのデータベースを引越しさせて、新旧サーバーでデータの差異が生じない様にしました。これで準備完了です。クライアントには事前打ち合わせでDNSの関係上、丸3日ECサイトの休止(購入ボタンを消してアナウンスを表示して対応)をご提案し、このタイミング(注文が少ない時期)で実行と相成った次第です。

この状態でWADAXに申請フォームから申請すると、午前中に申請したら夕方までには対応してくれて、DNSの切り替えが確認出来ました。WADAXではDNSの切り替えを行った場合、浸透期間というのを設けているらしく、2週間は旧サーバーの状態を保持してくれるみたいです。もしもDNS切り替え後に新サーバー側で不具合が発覚した場合は、DNSを旧サーバー側に切り替えてくれるそうなので、比較的安心してサーバー移行が可能だと思います。

もっとも、今回の場合は、WADAXのDNSのTTLが86400(1day)になっているので、最長2日有ればいわゆる浸透は終わるという考えから、一週間経って旧サーバー環境のコンテンツを全て削除して(立つ鳥跡を濁さず)申請フォームから連絡したところ、まだ浸透期間中なので2週間後にあたる日以降に旧サーバーコンテンツの削除申請をして下さいと言う主旨の返信が帰ってきました。もう全てバックアップを取ってレンタルサーバー上の消せるものは消しちゃったけどね(w

ちなみに、CMSを使っている関係で、Apache(Webサーバー)上で動作するプログラムが作成したファイルのオーナーが、ユーザーと食い違っている為、FTPクライアントからは削除出来ませんでした。仕方ないのでPHPでSYSTEMコマンドを実行する簡単なのを記して、public_htmlに配置して、WebブラウザでそのphpファイルのURLを叩いたらフォルダ単位で再帰的に削除出来ました。一応サンプル的に記しておきましょうかね。

<?php
$dir='/home/hogehoge-com/public_html/wordpress';
system("rm -rf {$dir}");
?>

WADAXの場合は、絶対PATHで記述しても、public_htmlより下の階層じゃないと削除する事が出来ませんでした。仕方ないの、public_htmlと同階層及び上の階層のディレクトりは、パーミッションを+wしてから、public_htmlに移動してからこのパターンで削除すれば成功しました。ファイルに関するゴミは全て消し去りました。

後はMySQLとPostgreSQLのデータベース、テーブルの削除です。MySQL側はデータベースを消すことが出来ないのでテーブルをDrop、PostgreSQLの方はデータベースをDrop。Cronの定義はコンパネから削除。最後にメールアカウントを削除してお終いです。

WADAXは安くは無いですが、比較的対応が早くて良いレンタル鯖屋だと思います。いつの間にかGMO傘下になってたのは残念でしたけどね。でも電話での対応も丁寧なので、ビジネス用途で使うには、サーバー的な事に詳しくないならオススメな鯖屋の一つです。

ちなみに私は殆どを自分の手の中に入れられる、「さくらVPS」で満足しています。OSから自分でメンテしなくてはならないので、ちょっと手間はかかりますが、サーバースペックの割りには安いですし(w

コメント

タイトルとURLをコピーしました