OsiriXでDICOM画像を参照する
かなり昔のことらしいですが、OsiriX(オザイリクス)というオープンソースの医療用アプリがMacで使用できるということになり、医療業界では活躍していたそうです。Wikipediaを参照すると昔のことや詳細情報を追えるので割愛しますが、業界では結構有名なアプリだったそうです。
まだ32bit版であった頃のMacを使用してOsiriXを使いたいという要望があったのでリサーチしてみました。既にOsiriXはオープンソースではなくなり有償アプリになっています。オープンソースであった頃の古いバージョンが入手できるでしょうか?
ふと、Internet Archivesに残ってるんじゃないか?と気づいたのでリサーチしてみることにしました。元々配布してくれていたURLが分かれば時間を遡って配布時のページ(アーカイブ)にたどり着けるのではないかと。
教えてgooの賞味期限切れ情報が足がかりになった
検索していて見つけたのは、Osirixの旧バージョンを探している「おしえて質問」とそれに回答してくれた内容でした。
OsiriXのホームページのダウンロード画面の一番下にold versinがあり、そこからダウンロードできますよ!
ちなみにアドレスはhttp://www.osirix-viewer.com/OldVersions.htmlです。
ここから足がかりに旧バージョンを入手することができました。
既にリンク切れの情報なのでそのままでは使い物にならない情報ですが、ここからが勝負です。
Internet Archivesに期待しつつアクセスしてみる
インターネットアーカイブはいざという時に役立つかも知れません。運が良ければ残してくれている可能性があるからです。必ず残っているという保証は無いので運だのみです。
ここに、おしえてgooで入手した昔(何年も前)の配布元URLをぶっこんで、アーカイブの時を遡ります。
「2011年01月03日」にアクセスしてみました。
探していた、古いバージョンが見つかりました。
- OsiriX3.5.1
- OsiriX3.6.1
- OsiriX3.7.1

リンク先が生きているか?が心配でしたが、無事にダウンロードできました。Zip形式で圧縮されているので解凍してみると無事でした(破損していたら解凍時にエラーが出ます)。ファイルの破損はなさそうです。
32bit版Intel MacでOsiriXが使用できた
無事に旧バージョンのOsiriXを入手できたので、旧型MacでOsiriXが使用できました。
Macは非常に高価なコンピュータ機器ですが、Appleの買い替えさせ戦略のおかげで型遅れになってしまえばガラクタみたいなものなのです。一般的なPCと同様に古いものは二束三文になります。
それでも極一部では、「それでなくては困る(アプリが動かない)」というニーズも依然としてあるので、ユーズドMacがそれなりの価格で中古価格を維持しているのも納得いきます。
極論言えば、PC-98シリーズがジャンク機から部品取りで移植されてリペアされて高額に取引されているという実情もあります。ニッチなジャンルですが工場等の高価な製造機器を制御するために、PC-98がいまだにMS-DOSで稼働し続けているという話を聞きます。まるごと買い換えると数千万円かかる訳ですから。
ちょっと感心したのは、DICOM画像を表示して細部を確認する用途に使うとは、4Kディスプレイを備えた大画面Macならではの使い方だと思いました。高密度な画像を扱うニーズには4Kディスプレイを備えた中古Macもまだまだ利用価値があるという訳ですね。
Macは筐体もエレガントにデザインされているので、来客者用の待合所などに設置して、中古Macで安価にデジタルサイネージ的な用途をさせることも可能だと思います。元々Ratina 4Kディスプレイを備えている高価な機器ですからディスプレイの劣化が少ないものであれば、下手に安いディスプレイを使うよりもキレイな映像を表示してくれるでしょう。
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