無料で使えるCADアプリ「DraftSight」スゲーよ!

コンピュータグラフィック

AutoCADは以前の仕事で必須ツールになって基本的な機能は使えるように学習済みなのですが、その後、CADなんか全然関係のない仕事をしててもう使うことは無いだろうなって思っていたら、バイト先の電気施工会社でAutoCADを使えるとなったら図面を描く仕事が回ってきたりで、結局CAD使う仕事もやらなきゃいけないのかと言うのを昨年経験したところです。

そのバイト先はもう辞めたのですが、先日、業務用PCのメンテナンスを頼まれて訪問した際に、AutoCADのバージョンの話になりました。私のはLT版の2006で、もはやWindows 7 64bit版にはインストール出来ないし、自宅でCAD図面書く為にまたCADを買う(バージョンアップ)とかありえんなと思ってました。

元バイト先でもAutoCAD LTのバージョンが混在していて、UI的にリボンメニューのUIが使いづらいのでクラシックモード(旧来のツールバー)にして使っているとかで、そろそろリボンUIに変更した方が良いのかな?って相談を受けたりもしたのですが、上位互換のあるものなので、古いバージョンの形式で保存する様にしておけば良いんじゃないですか?的な回答をしたところです。

ま、新しいAutoCADを使っていても、機能を全然使いこなしていませんからね。それで十分じゃないかなと思った訳ですよ。AutoCADは機能がてんこ盛りなのもあって、伊達にめちゃ高い価格で販売されてないです。その一部しか使ってないのであれば、わざわざバージョンアップしなくても良いんじゃないかなって思うわけで。(取引先にはdxfで送ったりしてるの知ってるので)

最近、時々CAD図面をメール添付で送ってこられて、ネットワーク的な構成についてのアドバイスを求められることがありました。その際に私はDWGビューアーを使っているのですが、どこをどう変更したら良いとか、こうしたら良いとか、直接図面を編集できないのがもどかしい訳です。

かと言って、私が持ってる旧バージョンのAutoCAD LTを動かす為に、いちいちWindows XP環境を作ったり、確保しておいたりするのも(VMWareとかで可能ですが)無駄が多いので、それはやりたくないなと。dxfとdwg形式のCAD図面を開ける軽いCADって無いのかな?って思って調べたらありました。

DWG ファイル用の無償CADソフトウエア*: DraftSight – ダッソー・システムズ

早速64bit版のスタンドアロン版をセットアップしてみました。メールアドレスで登録するとアクティベーション用のURLがメールで送られてきます。そのURLにアクセスするとアクティベーション完了です。

使ってみて感激しました。まず動作が軽い。日本語ローカライズ済み。ツールバーはAutoCAD LTのそれと同じじゃないか?って思う位に違和感がありません。少なくとも私が覚えて使ってきた手法で描いてみた限りは、AutoCAD LTで覚えた手順でそのまま図面を描くことが出来ました。

めっちゃ感激した。こんなのを無料で使わせてもらっていいの?

どうやらこのメーカーは3D CADが主軸のメーカーらしく、もはや2D CADは評価版的な位置づけのものらしいです。2Dから3Dにステップアップしてくるユーザーの為の評価版。それがほぼAutoCAD LTと同等の使い勝手を実現しているという凄さ。

Ubuntu版(ベータ)をダウンロードして、debianで検証してみました。ちゃんと使えるし!(w

これ使わせて頂きますわー(w

この記事はS-Factory ANNEXとしてココログで公開していましたが、あちこちに点在させるより集約したくなりS-Factoryブログへ引っ越しさせてきました。TypepadからWordpressに変換させた為、一部変換に不具合があるかも知れません。


コメント

  1. Enshuu-JOQR より:

    DraftSightを使って1週間が経ちました。さすがダッソ社の2Dです。定年退職して今まで35年間余りいろいろな2D,3Dを使って設備や金型を作ってきました。30年以上の前はCADAMが主流でした。今もあると思いますが、IBMのシステムはいろいろ問題があります。2D→3Dへと展開が出来ますが型製作につながらず、他のシステムで検証してみると3D面が上手くつながっていないことです。30年後にシステムを変えた愚かな会社がありますが、国内にはユニシスのシステム(キャドマイスター)が主流になっています。ユニシスのシステムは基本的にトヨタグループが30年前に入れたようで、その後いろいろ改良してようです。ユニシスとダッソーの3Dを比較すると上流(設計)はダッソーが良いようですが下流(金型、解析、計測)はまだ十分ではなさそうです。これからこれらの会社のバトルが始まりますが、2Dはおまけみたいなものですので、おそらく高機能な無償の2Dが多数出てくると思います。しかしもの作りは2Dから3Dへ展開するため、各社の2Dを無償で使わせることによって3Dに入る入口を提供するビジネス戦略と考えるべきでしょう。多くの軽薄な車メーカーはフランスのシステムに飛び付いているようですが、トヨタのように多くのノウハウを3Dに展開した会社も見習うべきかと思います。

  2. Enshuu-JOQR より:

    URL上のメールアドレスを消してください。

  3. sasapurin より:

    Enshuu-JOQRさん、コメントありがとうございます。
    CADは図面の種類(業種)によってバリエーションが豊富なので奥が深いですね。私は最近の仕事でCADWe’llというCADにも縁ができてお勉強中です。もっぱら2D CADばかりなので、機能うんぬんよりも作図手法を学ぶ方が課題だなと思っていますが、直接の仕事とCADは関係無かったりもするのでどれだけ注力するか難しいところです

    3DのCADはハードウェアの処理能力が上がったので設計にも欠かせないツールですね。自動車の設計にも深く関係しているのは、強度設計や計算等でも必須アイテムですから高機能な3D CADが無いと良い製品を作るのは難しい時代になっているのでしょうね。

    登録されていたメールアドレスは削除しましたので一応ご報告しておきますね。

  4. Enshuu-JOQR より:

    Enshuu-JOQRです。
    コメントありがとうございました。最近、Draft Sightの有償版をダウンロードしました。使ってみてわかったことですが、このソフトはIBMのMicroCadamより優れた機能が多数ありました。たとえば位置の定義が厳格で、鋳造用の金型ではミクロンレベルの定義が必要になります。これがあっさり出来てしまい、大変感激しました。IBMのMicroCadamは購入時と年間ランニングコストが掛り、100万以上かかります。これより優れた機能のソフトが2万円ちょっとで可能になり、ソフトの機能からすると驚きです。IBMのMicroCadamは小生は20年以上御世話になったのですが、もう完全に時代遅れになったようです。

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