セールスチラシについて
週末、たまにインターネットで大手家電量販店や、パソコンショップのチラシをチェックすることがあります。今日も土曜日ですからちょっと気になってチェックしてみました。量販店は週末の集客を目的としたセール品をチラシに掲載することが多いのです。事前にきちんとリサーチして「それだけ」を買ってくると結構お得なことが多いですね。
ただし、結構やられちゃうのが、ついで買いというか衝動買いですね。お店で見ていて「これも安い!」って思って感覚的に目を惹かれて衝動買いしちゃうケース。結構多いと思いますがコレお店側の作戦ですから思う壺です。言い換えると「鴨が葱をしょって来た」って感じですね。
これを避けるには、スマートフォン等で検索出来るサイトを持っていることですね。例えば価格コムと、Amazonとかでちゃっちゃと型番を入力して相場を知ることが出来れば、実はあんまり安くないとか、むしろ高いし!とか購入前に分かるわけです。衝動買いを抑えるテクニックの一つです。
余談が過ぎましたが、「大手家電ショップの事情」について、まずは「なぜか安いパソコン一式」です。そ、インターネット回線込みってやつですね。
普通に考えると、パソコンだけでなくインターネット回線も込みでこの価格!安い!ってなる訳ですが、「ウチにはもうインターネット回線引いてるからもっと安くなるわ!」って思って買いに行く人も結構いらっしゃる様です。特に私ら世代(昭和生まれ)のまだIT業界に免疫の無い方がそういう常識にとらわれていてうっかり罠にハマってしまうことを良く耳にします。
そうです、常識がもはや今の時代には違うのです。あれもこれも付いてこの値段って言うのは、凄く安い!これは要らないからもっと安くなる!って計算は通用しません。なぜなら「アレもコレも付いてるから安い」んです。そこにはお金(ビジネス)が色々と絡み合っています。売り方は違いますが、「ジャパネットたかた」も結構コレに近いものがあります。
ジャパネットたかたの場合は「数多く売るから仕入れが安い=安く売ることが出来る」って仕組みです。だから数多く売る為の努力&安く仕入れる努力をしています。商売の原則を実行している訳ですからある意味天才ですね。
セール特価には理由がある
さて話を戻して、「パソコンにインターネット回線もコミコミパックで激安!」、パソコンをこれから始めるしインターネット回線もまだ無いって人には結構魅力的だしお得な場合も多いです。しかし事前に比較もせずに店頭を訪れて店内の限られた情報だけでこういうのを選んでしまう時点で、周囲に相談出来る詳しい人も居ない訳でしょうから、店員のセールストークで言われるがまま「安心パック」的なオプションも契約してしまうんでしょうね。残念ながら結構これが罠というか、大手家電ショップのビジネスにしっかり囲われてしまっている訳ですが、リサーチと言う基本的な努力を怠っている時点で、授業料と思って諦めるしかありません(厳しい様ですが・・)。
例えば事前に、私の様な「中小企業、及び個人向けにPC系のサポート業務を行なっている業者」にご相談いただければ、ニーズをヒアリングしてよりベターな方法をご提案出来るので、無駄な出費を抑えることも出来るんですけどね。もちろんアドバイザーとしてのお仕事ですから報酬はいただきます。ま、例えば法律関係は弁護士や司法書士に相談するのと似てますね。しっかり相談料を取られますよね?だって専門に仕事としている人に相談に乗ってもらえるんですからね。
話を戻して、なぜコミコミで一式購入(契約)すると安くなるのか?それはより身近な携帯電話業界の話を例にだすと分かりやすいと思います。まず契約年数の縛り付けです。携帯電話では二年間縛り付け(解約すると違約金取られる)が一般的です。これと似たような構造なんですね。
インターネット接続の契約も、例えば月々3,000円程度って話だと安いやん!って感覚になるんですが、それを1年続けたら3,000✕12=36,000円なんですよね。この金額安いか?高いか?って考えると決して安くは無いんですね。インターネット接続事業をやってる会社側にすると縛り付け契約が取れるのは美味い話なんですよ。契約仲介料として家電量販店にバックマージンを支払ってもウハウハです。
もっとも、我々消費者側としてはその選択がお得か損かと言う話をするには使い方にもよります。例えば私の様な個人事業主の場合、自宅兼オフィスだったりするので、プライベートはもちろん、仕事でもインターネット接続を使います。日中は仕事でネットを使いますし、仕事を終えたらプライベートでマッタリと映画でも見るかって感じでインターネット動画配信を観たりします。更にインターネット回線を使ったIP電話も使っているので、昼夜関係なしに使ってるんですよね。ここまで使ってると高いという感覚は無くて、無いと困る的になります。
もっとも、我が家の場合、数年前の夏の猛暑をきっかけにホームサーバーを止めて、VPSを借りるようにしたので24時間稼働のインターネット接続利用って言うとIP電話だけなのですが、それにしても一般家庭に比べるとネットへの依存は高く、利用頻度的に元を取ってる感はあります。
一方、お勤めがサラリーマンで、更に共稼ぎだったりすると日中は自宅に誰もいないってことが多いですよね。そういうご家庭はネット利用頻度が余り高くない。なのに月額3,000円ってどうなん?ってことになる訳です。
ま、当然ながら使い方にもよります。ちょっと調べ事をしたり、面白い動画をYouTubeで観たりする程度の娯楽的目的に使用するのであれば、月額3,000円って安くはないですね。おそらく話の流れに出てきたコミコミパックの場合、IP電話や動画配信も契約させられちゃったりするケースが多いので、例で出した金額3,000円では収まらなく5,000円は行くでしょう。
そういうライトなユーザーがゴテゴテとオプション付きプランを契約しちゃうのは、あきらかにカモネギだと私の視点からは判断します。パソコンを安く買えるというのが目眩ましになって要らないオプションがごった煮状態な商品が乱立しているのが実情なのです。たくさん付いてお買い得ってので、「契約」ってのがつきまとうと結果的に高い買い物になってしまうことが多いのでご注意を。
そう「契約」ってのが罠です。契約する前に契約書じっくり読みますよね?面倒だから読まない?なら契約しない方が良いです。大抵の場合は毎月の利用料金(契約料金)を支払う必要があるので、結局高く付きます。
また、一般家庭に光回線等のインターネット回線を引きこんだ場合、それを持ち歩くことが出来ません。当たり前ですが家でしか使えないんですよね。家に居る時間が少ないご家庭には、もはや光回線とかはちょっと考える隙のある方法になってしまいました。例えばWiMAXなんかはポケットに入る位の大きさの充電式Wi-Fiルーターを持ち歩くだけでインターネット回線を持ち歩けます。スマートフォンをお持ちならパケット定額とか契約しなくてもこれだけでいけちゃいますよね。
また、お使いのパソコンがノートパソコンだった場合は、WiMAXのWi-Fiルーターを契約した方が利便性が高かったりする場合もあります。例えば家族で旅行に行くときなんか、車に乗せていけば出先で調べ事なんかもできますし、最近ならタブレットや格安スマートフォン(Wi-Fi運用)も可能です。わざわざ携帯電話会社でデータ通信カードをタブレットの為だけに契約しなくても済みます。
こういう例を出すとイメージしていただけると思いますが、要点はどれだけ使うか?その方法が自分達のライフスタイルに合っているか?ということに尽きるわけです。そう考えるとパソコン一式にインターネット接続コミコミパックが安いのか?って疑問も出てくるだろうし、更に自分達のライフスタイルに合っている商品が他にあるんじゃないか?って選択肢も広がる訳です。
大手家電ショップも色々とビジネスを考えています。これだけデフレの時代が続くと、モノの価値が下がり、パソコン単体を販売したかてさほど利益が無く儲かりません。そこで例えばインターネット接続会社と組む訳です。1つインターネット接続を契約してくれたらバックマージンなんぼ払いますわ的なやり取りですね。インターネット接続会社にしてみれば、任せておくだけで契約が取れるんですから楽なものです。営業マンを雇ったりする人件費が要らない訳ですからね。
言うなれば、大手家電ショップに餌をまいておけば、カモが寄ってくるわwww
こんな感じですね。
賢い消費者であり続けるにはリサーチが必要です。
「そのリサーチのためにインターネットが要るねん!」
お、それは正論ですね。インターネットはもはや情報収集手段として欠かせません。使える環境にある人とそうでない人とでは、持っている情報の数にかなりの差が出ることは間違いありません。
もう「家電量販店の事情」について、第一弾の話は終わったので、ここからは余談として話を逸らしてしまいましょう。
情報収集力
では、インターネット回線を引いているご家庭の人なら皆情報に強いのか?となると否ですね。結局は情報に対するアンテナを張っているかどうか?が重要なのです。意識の問題ですし日頃の地味な情報収集という「努力」の賜物です。
つまり、知り合い等にそういう情報に強い人がいるなら、その人は少なからず努力を続けているという事を理解しましょう。
「鈴木くんがパソコン関係めちゃ詳しいねん!なんでも知ってるから彼に聞こう。」
こういうのって結構多い話です。しかし冗長しますがこの場合、鈴木くんは日頃から情報収集という地味な努力を続けているから詳しいのです。情報収集をやめるとあっという間に旧い情報になってしまい使えない情報しか持ってないことになります。もちろんそういう情報に触れるのが好きだからかも知れませんが、彼の時間や労力を割いていることは間違いありません。
つまり私が言いたいのは、「鈴木くんをパソコンの便利屋として使う」のは間違いだと言うことです。もし彼を頼って彼が良いフィードバックを返してくれたなら、彼には報酬を返すべきです。鈴木くんが商売でやっているのでなければ、ここに金銭のやりとりをする必要は無いかも知れませんが、お礼に「昼飯をおごる」とか、「焼肉をおごる」とかそういうフィードバックがあってしかるべきです。
そういう「ギブアンドテイク」が無いと、彼もいつか疲れてしまって、親身に相談に乗ってくれなくなる可能性が大です。いやそうでなくても彼はストレスを抱えます。鈴木くんが意識しなくても無意識にね。それは私自身が実際に過去にそうだったからです。怖いですが潜在意識の奥のほうで「利用されてる」ってのがあったんですね。私はずーっとそれを自覚することが出来ませんでした。好きだから得意だしその知識が人の役に立てば嬉しいと思っていました。
それをサラリーマンを辞めて、個人事業主として仕事にする様になってようやく潜在意識の奥のほうに埋もれていたものがジワジワと表面に出て来て気づいた感じです。個人事業として仕事でやっていても、「パソコンの事ちょっと教えて」的に軽く電話がかかってくる事も多いです。まぁわざわざ出ていかなくて済むので、電話で教えるの位は良いんですけど、相手が自分で全く調べずに全てコチラにおんぶだっこ状態とか、調べるのが面倒くさいとか、教えてくれて当然だとか、そういう態度があからさまに見えると、この人とは付き合いを考えようって思います。
そう、仕事にしたからそういうの(利用されている)が分かるようになったんですね。
私の仕事はネットワーク系サーバー系のインフラエンジニアですが、パソコンも当然知ってなくては話にならないので、いわゆるパソコン詳しい人にカテゴライズされています。知人の多くからそう評価されているでしょう。それを便利屋みたいに扱われるのはもうこりごりですね。
少しは自分で調べて努力して下さい。それがイヤなら正式にお仕事としてご依頼下されば親身になって対応させていただきますよ。そういう感じですね。この考えは一切間違ってないと思います。
はい、そういう訳で周囲のパソコン詳しい系の人を、便利屋みたいに使うのはよしましょう。その人を正当に評価してあげましょう。そうすればきっと、家電量販店の事情なんかは全て教えてくれます。そしてきちんとヒアリングしてからあなたに合った方法を提示してくれるでしょう。それがWIN-WINの関係で一番人間関係も上手く行くコツです。自分だけ楽をしようなんて甘いというか自分勝手です。
この記事はS-Factory ANNEXとしてココログで公開していましたが、あちこちに点在させるより集約したくなりS-Factoryブログへ引っ越しさせてきました。TypepadからWordpressに変換させた為、一部変換に不具合があるかも知れません。
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