全国版郵便番号規模のデータをスマートフォン(Android)で扱うのは厳しい?~期待のMementoは軽いDBとしてのみ利用可能

昨日、「Momento Database」をAndroidスマートフォンにインストールして、CSV形式で準備したデータをインポートする事によって、検索やソート機能で十分に便利な使い方が出来るとわかったので、郵便番号データをダウンロードして来て、全国分(12万行以上)のデータを整形してインポートしてみた。

整形は不要なデータフィールド(列)を削除して、郵便番号(7桁)と、都道府県、市町村、町域というシンプルなデータにしたのだが、12万行以上というデータ量がどう影響するかを検証したかった訳だ。結果的には使えない・・と分かった。

まず、「Memento Database」に約12万レコードをインポートするのには30分以上かかった。この時点で感覚的に使い物にならなさそうだなと思った。ただ、データベースシステムに取り込んでしまえば案外速いかも知れないなと半分期待を残しておいたのだが、実際のところはそのデータベースを開くのに数分かかるし、目的の郵便番号を検索するのにまた数分かかるという状況だった。

使ったAndroidデバイスはdocomo Fujitsu F-02Eなのでやや古い機種ではあるが、Androidのバージョン4.1.2からすると現実的なハードウェアだとは思っている。

残念ながらこのデータをインポートした後、「Memento Database」が非常に遅くなったので、データを削除する事にした。この削除にもえらく時間がかかった。

結果として、12万レコードものデータをスマートフォンのデータベースで扱うには厳しいという結論に至った訳だが、気になるのはFilemaker Pro 12とFilemaker Go 12を使って、iPhone 4ではどうなんだろう?という疑問である。もし、iPhone 4で動かしたFilemaker Go 12に郵便番号データ12万レコードを放り込んで、それを検索やブラウズさせた時に実用範囲に収まっているならば、Android版でも可能性は有ると言えるのではないかと思うのだ。

つまり、「Memento Database」の内部構造を見なおしてもらえば実用出来るかも知れないというちょっとした期待。そういう訳でまた検証してみたいことが出来たので、追々、Filemaker Go 12で郵便番号データを扱えるか試してみようと思う。

追記

Filemaker Go 12はやっぱり凄かった~実用レベルにあるモバイルデバイス用DBアプリ

Androidデバイスでも簡単にデータベース~現在唯一とも言える「Memento Database」

Androidデバイスは結構気に入っているのですが、Filemaker Proと iPhone/iPad用のFilemaker Goの組み合わせを検証していて思いました。Androidデバイス用に決定的に足りないのはこのデータベース系のアプリケーションだなと。

私自身、Windows環境でMicrosoft AccessとFilemaker Proをケースバイケースで使い分けていますが、両方ともにAndroidデバイス用のソリューションが存在しません。FilemakerはAppleのおそらく秘密兵器的な位置づけに置かれていると思われるので、私の予想では絶対にAndroid用のアプリは出てこないと思います。Apple社にとってはAndroidデバイスでできない事を決定的に差別化するソリューションだからです。

Androidアプリの開発環境を自由にいじれるスキルを身につけている人は、Filemakerなどに依存しなくても独自のデータベースアプリを作ることはもちろん可能です。しかし、Filemakerの様に汎用性を持たせかつ柔軟性の高い高機能なソリューションを開発するのは容易ではありません。つまり当分はFilemakerに匹敵するソリューションは出てこないと思います。この点でiOSデバイスのユーザーは、Androidデバイスユーザーよりもビジネスジャンルでは優位に立っていると言う説もあります。実際、店舗のPOSシステムや在庫管理システムなどにはiOS環境でFilemakerが活用されており、タッチデバイスとしてiPhoneやiPadを使ってFilemaker Goが活躍している場面をよく見かけます。

私もFilemaker Pro 12と検証用のiPhone4を使ってテスト的なことをやっていますが、やはり手軽に柔軟性のあるシステムが作れるのはかなり優位に立っていると思います。ビジネスジャンルでよりオーダーメードに近いシステムを低価格で構築するには、Filemakerの優位性は当分揺るがないだろうと思います。

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Google Play Musicは仮想環境から使えない?

Google Play Musicは非常に便利なので、私自身だけでなく、家内や家内の家族(義理の親)も使えるようにしていて活用しています。

ただ、音楽のアップロードを自分で管理出来ないという事情で、私がWindowsパソコンから各自の音楽CDを預かって、各アカウントにアップロードをしています。Google Music Managerのログインアカウントを切り替えて。

しかし、Google Music Managerによるアップロードは、1台のPCで2つのアカウントに制限されています。PC側では無く、Google Play側でアップロードに使用するPCの許可を管理しているらしく、記憶されるとGoogleアカウントからPCを削除しないと1つのPCでは3つ目のアカウントにログイン出来ません。

仕方ないので、仮想環境(VMWare Player)を使う事にしました。つまりもう一台Windowsパソコンを増やしたという事にします。音楽のアップロードだけなので、使わなくなったWindows XPをVMWare Player環境にインストールしてシンプルに使います。XPもそろそろ寿命ですがもう少しは使えますからしつこく使ってみます。

ところが、Google Music Managerで3つ目のアカウントにログインしようとすると、「Could not identify your computer」というエラーが表示されてログイン出来ません。どうやら仮想環境だとバレているみたいです。

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プロキシ(Proxy)について考えてみた

プロキシと言えばアングラ臭がする言葉ですが、最近ではTorなんていうP2P技術を使ったProxyが主流となっていることから、SquidやApache等で構築していた旧来のプロキシは、もはやレガシーな技術なのかも知れません。

しかしながらそれが故に、旧来のプロキシの本来の役目や使い方、そしてややアングラ寄りの用途での使い方のポイント等、最近ではあまりそういうハウツー記事を目にする事が減ってきた様な気がします。

昨日記した、米国内にしかサービスを提供していないGoogle Play Musicに日本からアクティベートする方法として、一般的に知られているのがこのプロキシ(Proxy)を介しての通信により、あたかもus(The United States of America)からのアクセスであるかの様に偽装する方法ですが、多くのサイトで手法をサラッと流してくれているのでスムーズにできる人は簡単にできちゃうのですが、ちょっとした解釈違いや要点を見落とした人は躓いてしまうこともある様です。

インターネットというネットワークの世界では、IPアドレスという番号の羅列で、ネットワークの判別が出来るようになっています。詳しいことは省略しますが、このIPアドレス(グローバルIPアドレス)は、各国毎に割り当てらが決められているので、IPアドレスの割り当てデータベースに照会すれば、どこの国からアクセスして来てるのかは簡単に判別出来ます。

つまり、我々日本に済む日本人は、米国のネットワークに接続されているサーバー経由でGoogle Play Musicにアクセスする事で、Googleを騙している訳で、一応Googleはアメリカからのアクセスだとして(容認)してくれているのです。Googleレベルの技術力を持っている組織であれば、プロキシを噛ました位では本当は日本からのアクセスだとバレバレだと思います・・(w

つまりいつまでもこの方法で日本からアクティベートが成功するという保証は全く無い訳です。Googleが大目にみてくれているからこそ、日本国内からでも一応利用させてもらえるという程度の認識はしておいた方が良いでしょう。いつそれが出来なくなるかもGoogle次第でしょう。

余談ながらプロキシ以外の方法では、USサイトでスルーしてくれるVPNを通すという方法もあります。現状はGoogleのサーバーに、us割り当てのIPアドレスからのアクセスだと認識させれば受け入れてもらえるという基本的な考えはProxyでもVPNでも同じです。

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Google Play Musicは今も登録出来るのかな?

スマートフォンを購入されたという方から、Google Play Musicの登録(アクティベート)作業の依頼が出来るか?という趣旨のお問い合わせをいただきました。

技術的には対応可能なのですが、S-Facoryとしてはサービスエリア外のクライアントですし、面識もありませんので、一応考えられる3つの方法をご提案しました。それ以前にこの手の情報はネットに掲載してくれている人が沢山いるので、参考になるサイトを一つご紹介しました。まずはご自分で挑戦して頂いて、無理ならご依頼をいただければ対応いたしますってスタンスですね。

S-Factoryとしては、何が何でも商売商売とは考えていません。
いや、かみさんからは、それがあかんと説教されてますが・・(w

で、私はというと、「現在も、日本から米国限定のサービスであるGoogle Play Musicのアクティベートが出来るのか?」というところが疑問というか興味となります。私と家内のGoogleアカウントは既にアクティベート済みなので、友達に「ちょっとGoogleアカウント使わせてくれないかな?便利な機能使えるようにしてあげるから。」と、交渉した結果、「是非ともやってくれたまえ!」と言うことなので(w、今日Google Play Musicのアクティベート作業をやってみました。

結果的には、すんなりアクティベート出来ました。

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