Panasonic TB11Nタイマースイッチの設定変更〜街灯自動ON/OFFは季節によって調整が必要

Panasonic TB11N タイマースイッチの写真 スタッフ日誌

街路灯の照明の自動点滅器

実家の駐車場に設置してある照明灯の自動点滅器の設定変更をして欲しいと親から連絡があったので行ってきました。設置してからまだ半年ほどなので初めての設定変更らしく、やりかたがわからないと言うのです。

施工は駐車場を施工して貰った業者と繋がりのある電工会社にやってもらったらしいのですが、「説明はしてくれたけど覚えてない」というお約束の展開なので仕方なく出向いた次第です。

電源盤の鍵は持っているということなので特に苦労はなかったのですが、自分の備忘録を兼ねて記録しておきます。誰かの役に立つかも知れませんし。

街路灯電源盤の状態写真

電源盤を開けて現物を見て先ずわかったのは、回路的に簡単な構成だということです。私自身は第二種電気工事士の資格を持っているので、これくらいなら一目でわかります。サービスコンセントをつけてくれているのはちょっとした気配りと言えるのでしょうね。

肝心のタイマー(自動点滅スイッチ)ですが、PanasonicのTB11Nという品番のタイマースイッチが使われていました。とりあえず現状の設定確認です。18時45分に電源が入り、24時00分に電源を切る設定の様です。24時に電源を切っているのは、隣接住宅への配慮らしいです。

TB11Nの設定状態を確認した写真

うちの親は、18時45分にONするという具体的な時間は知らなかったみたいですが、秋になり日が暮れるのが早くなった最近、暗くなっても点灯しないのでもっと早く点灯する様に変更して欲しいとの要望でした。

このタイマースイッチの詳しい構造は知りませんが、オレンジ色のチップを取り付けた時間に電源ONとなり、白色のチップを取り付けると電源OFFになるという仕組みらしいです。チップは3組準備されているみたいですが、1組しか使われてないので単純なON/OFFプログラムです。

何時に電源ONにしたいのか?と確認すると、18時には暗くなるので17時45分に点灯させてくれという要望でした。15分刻みのスイッチなので、17時45分にONする様にオレンジ色のチップを抜いて17時45分の位置に差し込み変更しました。設定変更は実に簡単ですが家の親には難しいみたいです(老眼で見えにくいというのもあるみたいですが)。ちなみに24時に消灯するのは変更なしということでした。

PanasonicのタイマースイッチTB17N・TB11Nシリーズについて

今回、現物を見てTB11Nだということがわかったのですが、取説によるとこのスイッチにはバリエーションがあるみたいです。

また2015年に発売された製品だという事もわかり、発売から既に10年経過していることから、5年先、10年先にはモデルチェンジしている可能性ありです。とりあえず取扱説明書は確保しておく必要があるのでPDFでダウンロードして保管しておきます。

取説によるとTB17NシリーズとTB11Nシリーズがあるようです。違いはTB11Nはクオーツ時計を内蔵していて時刻が正確だという点です。TB17Nは交流電源の周波数をクロックにしているのでそれほど正確では無いというところでしょう。仕様を見る限りはTB11Nの方が高価な感じです。

TB11Nクオーツ式の方は内蔵電池で動くらしく電池の寿命が5年という弱点があります。電池が切れるとタイマー動作しなくなると思われます。

しかし、取説をしっかり読むといずれも耐用年数が5年(推奨)となっているので、電池を交換するよりスイッチ本体丸ごと更新するのが好ましいと分かりました。価格が5,000円以上かかるのであんまり安くはありませんが、電池交換でも1,200円位かかるみたいです。5年経った時点で状態を確認してスイッチを交換するか電池を交換するか要検討でしょう。

右上のダイヤルスイッチで試験点灯可能

タイマー本体の右上にあるツマミを回すと、電源の入り切りができるので、街路灯に電気を送って試験点灯することができます。試験点灯が終わったら必ず元の状態に戻します。

この試験スイッチがあるのと無いのとでは保守性が違ってくるのでにくい配慮だと思います。必要なものが全て揃っているコスパの良いタイマースイッチだと感じます。電工で使用する器具としてPanasonicは信頼性が高い製品を多く出しているメーカーですし。

TB171Nに交換する方法もありか?

回路を確認すると電源電圧は100Vで同一回路で動かしているので、TB11NとTB171Nが互換性ありの様です。5年後にタイマースイッチ本体を交換する場合は、TB171Nに交換してしまう手もありだということが分かりました。時刻の精度が下がるものの街灯の時間のズレなんかはそれほど気にする必要もないと思いますので。

現時点、700円程度の価格差なのでどっちでも良いかなという感想です。

身内の私が電工の資格を持っていて合法的に交換することができるので、5年後にはまた親と相談の上スイッチ交換をしてやろうと思っています。ブレーカーを確実に切って作業できるので専業でない私でも交換は可能です。

その前に春頃にはまた点灯時間を早めるように依頼が来そうです。忘れない様にカレンダーのリマインダーに入れておいても良いかなと感じています。

費用的には、私が交換作業を行えば、業者さんに来てもらって、作業してもらって、という出張費等の工賃がかからないので、5年使って5,000円程度のパーツなら安いものだと思います。そこは経費として納得してもらおうと思います。仮に故障しても駐車場の街灯が点灯しない程度のトラブルなので、神経質になる必要もありませんし。

参考:自動点滅器(明るさで自動的に入切する)

以前やっていた仕事では、公衆街路灯の維持管理もしていたので、よく自動点滅器の交換をしてもらっていたものです。いつも電力系の電工会社に電話して交換して貰っていました。昼間も点灯しっぱなしになっていたり、夜になっても点灯しなかったり・・

良く交換してもらっていたのは、防雨型の自動点滅器(日光の明るさでスイッチが入り切りする)でした。価格的には1,500円位の部品なのですが、雨ざらし日ざらしなので5年も持たないと思われ、公衆街路灯の数も多かったことから頻繁に発生していたトラブルです。

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このタイプであれば、季節によって日の出と日の入りの時刻が変わることを気にしなくても良く、価格も安いのでコスパは良いと思われます。経年で劣化(故障)したら交換という手間はかかります。いずれにしても電気工事士(要資格)による交換が必要です。

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