Visual Studio .Net C#でプログラミング

パソコン・インターネット


プログラミングというのが苦手だった私だが、Visual Studioのおかげで苦手意識を克服しつつある。私の場合、いわゆるWindowsアプリの作成を主目的としてVisual Studioを使用しているが、Visual Studio .NETはWindowsサーバー(IIS)上で稼働するWebアプリも開発出来る。

現在のところWebアプリについては学習をしていないので、もっぱらWindowsアプリのみであるが、FORM上に基本的なインターフェースとして、テキストボックスやボタンを配置し、ボタンをクリックした時に何か処理をさせるという比較的単純な構造のプログラミングでも、多くの不便を便利にするアプリを作成することが出来る。

これまで、プログラミングというのは非常に難解で全体が見えなくて、何をどうすれば良いのかさっぱりわからなかったのだが、Visual Studioを使って(私はC#を選んだ)作成するアプリの手法は非常にイメージしやすかった。クリックしたら何かを処理させる。文字を入力したら何かを処理させる。この何かを処理させるというトリガーになる要素が沢山あり、それらをきっかけとして行う処理を記述して行けば、その集大成としてアプリケーションが出来上がるからだ。

正直言って、ソースコード的には、せいぜい数百行程度のアプリしか今は作れない。しかしスクラッチからテキストエディタで記せと言われたら無理だが、Visual Studioを使って、少しずつ処理することを追加して行く手法なら、規模を意識することなく(時間はかかるだろうが)アプリをつくり上げることが出来てしまう。

私にとって、最も問題となっていたのは「苦手意識」で、それは1990年代にMacintoshでC++という言語を使ってプログラミングを学習し始めたことが原因になっている。当時のMacプログラミングは非常に複雑で、いわゆる「Hello World」を表示させるだけの事でも理解出来なかった。おまじないだらけだったのだ。

Visual Studioにはそのおまじないを意識させることが殆ど無い。自動的に見えにくいところで生成してくれるから、「Hello World」程度でもあっさりと理解出来てしまう。そして使っている内に、見えないところでこんな記述を作ってくれていたのかと気付かされるが、その頃にはそのおまじない的な事もおおよそ理解が出来るようになっている。

苦手意識が前に立っていてはプログラミングは出来ないと経験上思っている。それは「無理だ」という諦めの気持ちが想像力やイメージの膨らみを邪魔するからで、出来るものも出来なくなってしまう。そんな苦手意識を取り除く役目をしてくれたのがVisual Studioという開発環境である。

特にC#という言語は私には合っていた様で、多くのサンプルソースが意図するものが理解しやすかった。それまでなんとなく学習してきた、JavaScriptや、PHP等の言語の知識からイメージが出来たのだ。簡単だと言われるVisual Basicはむしろ私にはイメージしづらい言語の一つだった。

Visual Studioは、Macrosoft社から無償版をダウンロードして使用することも出来るし、無償版DVD-ROMが付属された書籍も多く発売されているので取り掛かりやすい。例えばちょっとプログラミング出来るように頑張ってみようかなと思っている人には、ハードルの低い無償版が付録する書籍の購入がオススメである。なぜなら中古書籍でもそれが可能であり、その書籍がまず最初の先生になってくれるからだ。

私はまず古いバージョンのVisual Studio無償版が付属した書籍を購入した。新品では売ってなかったので中古で安く購入した。それをもはや今の時代に使うには厳しいであろう休止期のWindows 2000モデルのノートPCにインストールした。ネットには接続しないのを前提としたので、古いPCでも問題は無く、また旧版のVisual Studioならその当時のその程度のPCでも普通にプログラミングの学習が出来る。言い換えるとバージョンが古いVSは圧倒的に軽い。

古いPCが転がって使い道がないという向きには、是非とも、その時代のPCでも十分対応出来るバージョンのVisual Studio無償版が付属する書籍を組み合わせて学習環境を作ってみて欲しい。まずは書籍のレッスンをひと通りやってみる訳だ。Express版のDVD-ROMが付属した書籍が、上手く行けばブックオフ等で500円以内で入手出来るだろう。送料を考慮した上でAmazonの中古本を漁るのも一案だ。

もちろん入手した書籍によっては、一筋縄ではいかないレッスンもあるだろう。その場合は現行機種でインターネットに接続して情報収集を行えば良いだけの事だ。古いPCの活用方法の一つであり、その学習して得たプログラミングスキルは、うまくすると将来的に自分に取ってかなりプラス要素となる可能性を秘めている。

Visual Studioは複数の言語に対応している。私はC#を選んだが、VBやC++という選択肢もあるだろう。オススメはVisual Studio 2005以降である。それ以前のVisual Studioは開発環境としてはもはや古くて不自由な部分が結構目立つ。まぁそれでも書籍を先生として進めるなら、Visual .NET(2002)でも十分役立ってくれるのは間違いなく、段階的にステップアップをして行けばプログラミング初心者には十分な学習が行える。しかもCD/DVD付き中古書籍を活用すれば破格にかかる費用は少なくて済む。

この事で一つ注意点を記せば、VSのバージョンが上がるにつれて重くなる。機能がどんどん増えていることが大きな原因だと思う。そうなると退役パソコンでは動作が辛いことも出てくる。よって程々のVisual Studio 2005辺りで腰を据えて、やや古い情報を使って基本的な学習をすると自分の向き不向きを体験する事ができる。向いてないと自覚してしまったら投げ出してしまうのもありだろう。私はMacintoshでC++を学習する為に、参考書籍からコンパイラ(開発環境)等、数十万円をかけながら頑張ってみたが、結局トラウマしか残らなかった。そして20年以上が経過した今リベンジに燃えている(w

私自身、特にどの言語が好きとか言う思い入れは無い。要するに私が作りたいと思うプログラムを作れるのなら、どの言語だろうが構わない。その敷居が低いと感じさせてくれたのが、私にとってはVisual C#という言語だった。C#に執着する理由も無いので、今後どの言語を深く理解しようとするかはわからないが、少なくとも今はC#である。アプリを作ることが出来た時の喜びは頑張ってみた人にしか分からないだろう。

Visual Studio 2010 ExpressEdition と2012 ExpressEditionは現行のサイトからダウンロード出来るので、書籍要らない(ネットで十分)、お金はかけたくないって人はダウンロードしてインストールすると良いでしょう。もちろんそれなりの処理能力を持ったPCじゃないと辛いです。

Visual C# .NETビギナーズ | サークル広場 | ココログ広場

created by Rinker
¥199 (2025/04/30 07:38:23時点 Amazon調べ-詳細)

コメント

タイトルとURLをコピーしました