私が使っている携帯電話のキャリアはSoftbankです。
東京デジタルホンから、J-PHONE、Vodafone、そしてSoftbankとずっとそのまま使い続けてきました。別にSoftbankに思い入れなんてこれっぽっちも無いです。当初MNPなんて制度がなかったので電話番号を変更したくなかったのと、VodafoneのメールアドレスをSoftbankのメールアドレスに変えたくなかったってのも小さな理由だったりはします。
Softbankを使っているのは、まぁDoCoMoに比べると安いって事位なんですが、じゃあauはどうなんってなった時に決定的なのは、auはSIMを入れ替えて携帯電話を交換できない点が実に不便なので却下なんですよね。結局消去法でわざわざ手間かけてSoftbankから乗り換える価値のあるキャリアは無いって所に落ち着きます。ホントはDoCoMoが良いと思うんですけどね。(最近落ち目だしなぁ・・)
個人的には、まめに旧友に連絡するタイプでも無いのですが、偶に連絡が入ったりするので、電話番号は少なくとも変更はしたくない(現在はMNPで解決出来る)、メールアドレスは変更したのを知らせるのが面倒くさいってのでVodafoneのまま使ってます。まぁメールアドレスに関しては、今となっては別にキャリアメールじゃなくても良いかなって思ってます(スマートフォンだとGmailだし)。

なにしろ、最近だとBIGLOBEが提供している「ほぼスマホ」なんてのもある訳で、基本的にはデータ通信端末(スマートフォン)に、SIP対応のIP電話アプリをインストールしてIP電話としても使おう=ほぼスマホが確立するのは時間の問題でしょう。
ほぼスマホで面白いのはSIPを使った音声通話の技術です。今までは携帯電話では、
- DoCoMo
- au
- Softbank
- WILLCOM
てな感じしか選択肢がありませんでした。これらの携帯電話キャリアは、基地局をあちこちに設置して、ネットワークを張り巡らし、アンテナを設置(電波の干渉などをシミュレートして)するという、結構な金額をかけて設備投資をしています。これは大変なお金も時間も人手もかかっていて感謝しなくてはならないところです。
私はかなり前の仕事では、オフィスが入っているビル内のテナントの最上階に携帯電話キャリア数社が基地局を設置してました。ちょっと特種なエリアだったのでそのビルしか基地局とアンテナを設置出来なかったんですが、その基地局の保守を会社が請け負っていました。私は元は無線技術屋なもんで実際に点検とかしてました。一箇所辺りに数百万円かけて基地局を設置していたのは言うまでもありません。
さて、そういう設備投資をしてキャリアが作ったインフラ(基盤)を使って、最近はSIPというインターネット上を通せる通信の方法でIP電話を提供する業者が増えて来ました。彼らは基地局の施工などは一切していないハズです。大手携帯電話キャリアが莫大な資金を投じて作った基盤を利用するという、新しいサービスの提供です。いわば他人の褌で相撲を取る的なやり方ですね。
もはやこの流れは止められないと思いますし、今まで携帯電話会社が我々消費者から徴収していた通話料金等は、諸外国から見るとかなり割高らしく、20年以上に渡って利益をかなり得ていたと言う事情を知っている方が多いですね。だから今すぐどうなるという訳ではないのかもしれませんが、確実に音声通話では消費者からお金を改回収出来ない仕組みになって来ました。
この先どうなるかは、本当に誰にも読めないんじゃないかと思いますが、我々消費者としては、品質の良いサービスが安価に提供される様になれば、当然そちらを選ぶことになります。「ほぼスマホ」なんてまさしく隙間に上手く入ってきた商法だと思います。
私は当面はSoftbankケータイを、一番安いホワイトプランで使うつもりです。家族とは家族通話が出来るので24時間無料ですし、Softbankケータイ同士なら、夜21時までに話を終わらせれば無料で通話できちゃいます。
問題は、仕事で外に出ている時に、例えばメーカー等に問い合わせ電話をかけることが有るのですが、この場合の料金が結構高い点です。ガシガシ利益上げまくってるなら電話代なんか屁でもないって感じでしょうが、そこまでまだ到達していないので、電話料金も節約を考えます。
幸い、私はDoCoMoのMVNOのSIM(IIJmio)を使って、スマートフォンをデータ通信専用としてずいぶん前から使って来ました。ここへ来てFUSIONが基本料0円のIP電話をスマートフォンでSIP対応アプリをインストールすれば使えるようにして来たので、それを採用しようと考えています。ホワイトプランという一番安いプランで一般電話にかけると、21円/30秒かかるのですが、FUSIONだと8.4円/30秒という半額以下の金額で済みます。
大抵、トラブル対応時の電話は長くなりがちなので、この通話料金が半額って言うのはかなり魅力的に思っています。周囲にFUSIONのIP電話を早速使っている人が居るのですが、通話は全然問題なくできてると聴いているので、ダメ元で使ってみようかなって感じです。
この先本当に日本国内の携帯電話業界はどうなるか読めませんね。一つ言えることは賢い消費者にならないといけないなってことです。なにしろ私はそういう業界で飯食ってる訳ですから無頓着では居られません。
この記事はS-Factory ANNEXとしてココログで公開していましたが、あちこちに点在させるより集約したくなりS-Factoryブログへ引っ越しさせてきました。TypepadからWordpressに変換させた為、一部変換に不具合があるかも知れません。
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