以前の仕事からAutoCAD LT(2D CAD)を使っているので、AutoCAD LTで図面を描くというのは、ちょっとした便利ツールになっています。CADは基本的に実寸で描き、出力の際に縮尺に合わせて縮小(拡大)して印刷するので、図面から色々な情報を得られることができます。実寸に忠実に描いているからこそ出来ることです。
しかし、AutoCAD LTを覚え始めの時は、CADって難しいしイヤだなって気持ちはありました。実際覚えるとすごく便利だなって思いましたけどね。その頃からAutoCAD LTを使っているのでCADの操作はAutodesk AutoCAD LTに慣れています。
有名どころでは、無償のJw_CAD等もある様ですが操作性が全然違うので、もはや他のCADの操作を覚え直すというはありえないです。それは非常に酷過ぎます。仕事で毎日使うならまだしも、そんなにCADをゴリゴリ使いこなしているわけではないのですから覚え直すってのはかなりの労力だしストレスです。
個人や小規模事業主にとって、数十万円するAutoCADシリーズは、図面を描いてそれがお金に直結する話でなくては、おいそれと手が出ないアプリの一つです。しかしCADの利便性を知っている身としては便利なものは使いたい。だけど必要経費として出費した場合の採算が取れるかというとNOです。私の今の事業内容はCADに依存する部分がさほど無く、そこから得られるであろう売上(利益)も微々たるものです。それなら保守用に使うノートPCや、移動に使うオートバイを更新する方がなんぼも意味があります。
そこで今回のエントリーの本題、AutoCAD LT互換アプリの登場です。操作性がAutodesk AutoCADに酷似していて、ファイルの互換性も実現しているCADアプリをセレクトする訳です。ダッソー・システムズが無償で使えるように配布してくれている「DraftSight」が私はお気に入りです。なにしろWindowsだけじゃなく、Linux/Macでも使用出来ます。Windows版とLinux版は試してみたところ、ほぼ違和感無くAutoCAD LT的に使用出来ます。
ダッソー・システムズってなんやそりゃ?っていう発言は甘いですよ。自動車メーカーが設計や強度シミュレーションなんかに使う3D CADで有名なCATIAやSolidWorksのメーカーですからね。ダッソーにしてみれば、2D版のCADはプロモーション的な位置づけなのでしょうね。もしくは本気でAutoCAD LTのシェアを奪う気が有るのかも知れませんけど(w
無料はちと心配だわと言う方には、「ZWCAD」という選択肢もあります。ほぼAutoCAD LTのクローンです。本当かどうかは未確認ですがdxf/dwg形式での完全互換と操作性も8割方AutoCAD LTと同じだとうたっています。実売価格が7万円程度でアップグレード版も1万円ちょっとですから、Autodesk社のAutoCAD LTの半額以下で使えるのは間違いないですね。体験版や動画説明もあるので試して見ることをオススメします。互換性については責任持てません。私は試してないので。
ちなみに私は最近はWindowsよりもLinux(Ubuntu)を使うことが増えているので、ちょっとした図面を描く際には「DraftSight」を使っています。Ubuntu用のパッケージでも配布されているのでインストールも楽勝なんです。肝心のCADとしての使い勝手は非常に良好です。少なくとも私は設計畑では無いので必要にして十分です。
CADアプリも無償や格安で使えるとは、ホントに良い時代になりましたねー
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