Windows Updateを2年以上実行していないPCで不具合~「WSUS Offline Update」で対処

職場ではネットに接続せずに事務処理専用にしてPC(Windows 7)を使っている部署があります。アプリは業務アプリが時々バージョンアップしているので、CD-Rで更新モジュールを読み込みネットに接続しないままアプリの更新(バージョンアップ)をして使用しています。

しかし、なぜか最近になってこのオフラインで使用している業務アプリのPCが複数台、不可解なトラブルが多いと言うので、ウィルス対策ソフトをインストールして、ネットに接続してWindows Updateを行う事にしました。セキュリティパッチを適用してくれと指示されたからです。

しかし、トラブルに遭遇しました。Windows Updateにはバグがあるらしく、待てどもWindows Updateの確認が進んでいきません。一時間、二時間と時間を無駄に待たされたのですが進む気配がありません。

もちろんWindows Update Clientは最新にしました。Windows Update Clientにもバグがあるとかでメモリーオーバーフローを起こしたりして処理しきれないという不具合もあるらしいです。KB3138612

ほとほとマイクロソフトには呆れてしまいますが、オフラインで使用しているアプリでも、開発環境のライブラリ等が更新されていく事で不具合に繋がることが今回の様に起こることがある様です。たかだかOSの分際でアプリに影響を出すというのも勘弁して欲しいと思うのですが、マイクロソフトの製品は、複雑に依存関係を作っているのでやむを得ない状態なのも理解はしています。

今回、Windows Updateがとにかく進まない状態になってしまったので、ネットワーク接続しているPCでマイクロソフトパッチをダウンロードして適用する方法に頼ることにしました。下記が参考になります。

【レビュー】Windows/Officeのオフラインアップデートディスクを作成「WSUS Offline Update」 – 窓の杜

具体的にはアプリをダウンロードして、OSと32bitか64bitを選択し、Officeの言語を選択等、任意にダウンロードしたいパッチを選択して実行すると、ローカルにMSパッチをダウンロードして適用のための実行ファイルも生成してくれます。オプションによってISOファイルを生成する事も出来ますので、複数台に適用する場合はDVD-R等に焼いて展開する事も可能なので便利です。

今回、Windows Updateが待てども進まない状態、エラーで止まる状態から先に勧めない状態に陥ってしまいましたが、WSUSの仕組みをオフラインで実現するこのアプリのおかげで先に進めました。残り数個は通常のWindows Updateで処理して最新の状態にこぎ着けました。

その結果、不可解な遅さは解消され、キビキビと業務アプリが動作する様になりました。オフラインで使用するアプリでもアプリ自体がバージョンアップする仕様の場合は、実行環境の更新が必要になることもあるんだという事を再認識させてもらったケースでした。

また、このアプリ「WSUS Offline Update – Update Microsoft Windows and Office without an Internet connection」には、他のPCでも有効に活用出来る可能性があるのではないかと感じていますので(ネットが遅い環境でWindows Updateが遅くて困ってるとか)、こういう方法とツールが考えだされていることを覚えておこうと思います。

追記(2016/11/01)

Windows7のWindows Updateが全然進まない件の対処方法(現時点)
以下の順番で適用すると良いという情報があったので記しておきます。
Windows Update カタログからKB番号で検索し、IEでダウンロード出来ました。
Firefoxではダメでした。

KB976932 (windows7 SP1)※Windows 7無印の場合のみ必要
KB3020369 (Rollupパッケージの事前必須パッケージ)
KB3125574 (Rollupパッケージ第一弾)
KB3145739 (2016年4月アップデート)
KB3161664 (2016年6月アップデート)
KB3102433 (.Net Framework 4.6.1)

しかしいっこうに進まないので更にリサーチしたところ、ロールアップには更なる情報があった。

KB3172605 (Rollupパッケージ第三弾)

KB3172605を適用して再起動するとすんなりと進むようになった。
その後、見つかった更新は78個と比較的少ない。

しかし、本当に身にならないどうでも良いスキル(知識)ですな、Windows Update不具合対処方法なんて・・・

Office 2010に不具合多発~20151112のWindows Updateがどうやら鬼門

毎月煩わしい事にマイクロソフトのWindows Updateがありますが、先日のWindows Updateではマイクロソフト社は世界中に色々と不具合をまき散らしてくれた様です。

身近な所では

IEを起動したらMicrosoft Office IME 2010について、IEの保護モードで動作して良いか?という確認が表示されるとかで、一般ユーザーを混乱させてくれました。

最近は、PowerPoint 2010で.pptファイルを開こうとすると、

Microsoft PowerPointは動作を停止しました
問題が発生したため、プログラムが正しく動作しなくなりました。プログラムは閉じられ、解決策がある場合はWindowsから通知されます。

[プログラムの終了(C)]

こういう不具合も起こしてくれている様です。

イベントビューアでアプリのエラー情報が無いか調べてみたところ手がかりがありました。

イベントビューア

キーになりそうな情報としては、例外コード(0x0000374)、障害オフセット(0x000c3f83)、ntdll.dllというファイル名でしょうか。

ntdll.dllについて検索してみたところ、MS IME 2010についての情報が見つかりましたので、すぐに先日の不具合を思い起こしました。もしかしたら関係してるんじゃないか?と。

結果的には、やはり関係していた様で、日本語入力の設定で規定の日本語入力が「Microsoft Office IME 2010」になっているとこの不可解なエラーでパワポが落ちると言う状況でした。回避方法としては規定の言語を「ATOK」や「Google日本語入力」に変更する事でした。

規定の言語

公式な情報を見つけられなかったので対処療法に過ぎませんが、たったこれだけでパワポでPPTファイルを開けない不具合を回避出来ました。根本的な対処では無いのですっきりはしませんが、何となく想像したIME 2010が絡んでいたというのがマイクロソフトらしく呆れてしまいます。

Winmail OpenerがApplication Errorで起動出来ない~OSのDEPによって阻害されていた

そもそもこの問題は

Winmail Openerに頼る必要が有る状態が改善されない事が根本的な原因だと思いますが・・

Microsoft OutlookはOffice Personalにも同梱されていて、MS-Officeを持っている人の内結構な割合でメーラーとして使用されているのでいいかげん根本的対策して下さいとマイクロソフトには要求したいですが無理みたいですね。

知らない人の為に簡単に記しておくと、Outlookというアプリからメールを送った際にファイルを添付して送ると、相手側で添付ファイルを取り出せないという不具合に陥ることがあります。マイクロソフトのOutlook独自のフォーマットでwinmail.datというファイルにカプセル化された状態で相手に届くので開けないのです。

この状態が必ず起きる訳ではなく何かの条件が揃った時に起きるらしく、また同報で複数名に送った場合でもこの症状が起きる人と起きない人が居る訳でたちが悪い不具合です。

winmail.dat問題に遭遇しないケース

私は主にGmailサーバーを使用するメールアカウントを使っているので、この不具合に遭遇しません。GmailサーバーやYahoo!メールサーバーは添付ファイルがwinmail.datで有った場合に自動的にカプセル化された状態を解決してくれる様です。つまり技術的に出来ない訳ではなくて(製造元はMicrosoftなのに他社のメールサーバーが実現しているから)、マイクロソフトがズルズルと問題を引きずったまま放置しているのが問題だと考えています。

こういう場合は、相手に連絡してもう一度送りなおしてもらうのが一番良いのですが、相手には「リッチテキスト形式で送らないでくれ」と伝えることが結構重要だったりします。しかしリッチテキストを使わない場合でもこの症状が起きる事があるらしく、もはやマイクロソフトが公式に回答している技術資料も信用出来ない状態なので、Winmail Openerなるアプリの出番となる訳です。要するにwinmail.datから目的のファイルを取り出せれば良い訳ですから。

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ウィルスバスタークラウドで検査ファイル収集

ウィルスバスタークラウドで不可解な症状が出たので、トレンドマイクロに問い合わせたら、ウィルスログの収集と、隔離されたウィルス検体を送って欲しいと返事が来た。

■ ウイルスログの抽出

(1) タスクトレイのウイルスバスターアイコンをダブルクリックし メイン画面を起動します。

(2) メイン画面の右側にある「セキュリティレポート」項目をクリックします。
※パスワードを求められる場合は、パスワードを入力します。

(3) 画面右下の [詳細の表示] をクリックします。

(4) [表示の選択] にて [ウイルス] を選択します。

(5) 画面右上の [ファイルに出力] をクリックします。

(6) 「名前を付けて保存」画面で [保存する場所] を
[デスクトップ] にし、[ウイルスログ] と名前をつけて保存します。

(7) [×] ボタンで画面を閉じます。

こっちは問題なし。テスト用ウィルス(eicar)を隔離してるのでファイルに出力したら出来た。

vbuster_list

問題は隔離ファイルのコピー。指定されたフォルダは存在しなかった。

【2】隔離ファイルのコピーを作成

(1) [スタート] ボタンから [コンピュータ] *を開き、以下の順番でフォルダを展開します。
[Cドライブ] → [ユーザー] → [All Users] → [Trend Micro] → [AMSP]

※Cドライブは、お使いのコンピュータにより表記が異なる場合があります。
ドライブ名の後ろに(C:)と記載されているものが「Cドライブ」です。

(2) [AMSP] フォルダ内の [quarantine] フォルダ上で右クリックし 「コピー」を選択します。

(3) デスクトップ上で右クリックし、「貼り付け」を選択します。

(4) デスクトップに [quarantine] フォルダが作成されるかご確認ください。

Windows7でアプリが保存するファイルは、大抵ProgramDataにあるので探ってみたところ見つけられた。

C:\ProgramData\Trend Micro\AMSP\quarantine

ここに隔離フォルダと隔離されたと思われるファイルが存在したので、lhaphusで圧縮するところまでバッチ処理させてみた(デスクトップにzipで保存される)。これならフォルダが非表示(隠し属性)になっていても対応出来るだろう。

“C:\Program Files\Lhaplus\Lhaplus.exe” /c:zip /o:”%HOMEDRIVE%\%HOMEPATH%\DESKTOP” “C:\ProgramData\Trend Micro\AMSP\quarantine”

ウィルスバスターもなんか今ひとつ製品の質が良くないように思う・・頑張って欲しいものだ。

CentOS 6.5をVirtualboxで検証する~仮想環境を使えば他のPCが無くても検証出来て便利です

CentOSでWindowsファイルサーバー(samba)の検証を行う必要に迫られました。
検証環境は先日サインナップした、さくらクラウドでも良いのですが、結果をオフラインで持ち歩けた方が良いので、ノートPCにVirtualboxをインストールして、その上でCentOSを動作させて構築することにします。

とりあえずは、Virtualboxのインストールですが、これはWindowsアプリなのでOracle VM VirtualBoxからダウンロードしてくれば事足ります。Windows Vista以降なら管理者権限で実行しないとうまく動作しない事がある位の知識があれば良いでしょう。

課題はCentOSのインストールです。

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