Mozillaアプリケーション
Mozilla FirefoxとThunderbirdを使い続けてもう何年にもなりますが、日常使っているWindows環境は安定しているのでPCの移し替えには縁が有りませんでした。しかし仕事の関係(所謂WindowsXP問題)でFirefoxとThunderbirdの環境を新しいPCに移行させる必要に迫られました。
PC入れ替えの際に便利なアプリを発見しました。mozbackupなるツールです。Mozillaのアプリケーション専用のバックアップを行うツールです。Mozilla純正ではありませんが公式サイトで見つけましたので、信頼性は高そうです。
MozBackup – Backup tool for Firefox and Thunderbird
Windowsアプリですから、例に漏れずGUIで操作が出来て誰でも簡単に行えると思います。手動でコピーすることも可能ですが、Mozillaのアプリのファイル構成がわかってないと難しいです。
MozBackupを使えば、お任せでプロファイルをごっそりとバックアップ&リカバリー出来ますので手軽です。メールデータ(アーカイブ)と一緒に、アドレス帳やアカウント等も含めて全てをごっそりとバックアップし、移行先ではバックアップから復元出来るので知識も要らず、ほとんど手間がかかりません。
メーラーの引越は面倒な作業
メールの移行作業をやっていて嫌気がさすのは、Microsoft純正であるWindows Live Mail等の統率が取れていない事です。メールデータ、アドレス帳、アカウント、署名等のバックアップを手作業で行わなくてはなりません。Outlookはpstファイルの移行で可能となってますが、メールアカウント設定は別々なのでやはり手間がかかります。所有者がメールアカウントの設定情報を保管してない等という場合は目眩がしそうになります。
手先で移行させる時に、特に煩わしいのはアドレス帳をグループ登録している場合です。アドレス帳のコピーは可能ですがグループ情報が欠落してしまう点です。移行先でいちいちグループ登録をやり直さなくてはならないのは無駄以外の何者でもないと思います。途方もなく手間がかかるので本人にやって貰うしか有りません。
Thunderbirdなら楽勝
その点、mozbackupを使ったMozilla Thunderbirdの移行は実に楽ちんでした。本当にこれでいいの?って位あっさり終わったので拍子抜けです。もちろん動作確認は行いましたが問題なしでした。
日本語化したものも探せばある様です。リンク切れがよく起きるので記しません。
Thunderbirdのバックアップを定期的に
更に欲が出てきました。
mozbackupをバッチ処理出来ないものかなと。つまりタスクスケジューラに登録しておいて毎日とか毎週とかのスパンで定期的に自動実行してバック アップを取らせたい訳です。
少し調べてみた所、MozBackup 1.4.8 Alpha 以降はプロファイルを指定してコマンドプロンプトから処理させることが出来る様になっているとのことです。
MozBackup Guide: Automatic Backup section – MozBackup JT
MozBackupがインストールされているフォルダに「Default.mozprofile」というファイルがあります。これを別名でコピー保存してテキストエディタ(メモ帳など)で編集します。中身はこんなふうになっていました。
[General] action=backup application=Firefox profile=Default output=C:\<application> <version> - <year>-<month>-<day>.pcv password=
これを任意に書き換えます。
[General] action=backup application=Firefox profile=Default output=D:\backup\<application> <version> - <year>-<month>-<day>.pcv password=xyzXYZ
こんな感じで良いのではないでしょうか?
これをコマンドプロンプトから実行すれば、自動処理で行ってくれます。いちいち「次へ」とかクリックしなくて良い訳です。
定期的に実行させたければタスクスケジューラに登録すれば容易に自動処理が出来ます。
C:\Program Files\MozBackup 1.5.2 JPN>MozBackup.exe FirefoxBkup.mozprofile
但し、対象となるFirefoxやThunderbirdが実行中だとMozBackupは処理を中断してしまいますので、確実にMozillaアプリケーションを終了させておかなくてはなりません。
運用面ではこれに注意するだけで手を抜いてもトラブルに対する備えが可能です。タスクスケジューラーのトリガー設定等で工夫すれば、ThunderbirdやFirefoxのプロセスが起動していない事を確認した上で実行させることも可能かも知れません。
私はWindows系の自動処理は得意では無いので、完全な自動化を実現できなくても、任意に自分のタイミングでBATファイルをダブルクリックする方法で十分かなと思っています。
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