hostsファイルで一時的にPCを騙して作業する~dnsよりも優先されることを利用する

サーバー引越しの作業をしています。現在の共用サーバー環境ではPHPやMySQLのバージョンが古いので、システム的な更新が出来ないのが理由です。OSS系のCMSも併用しているのでリスクがあるという事でご依頼を頂いている案件です。

既存のサイトはとりあえずそのまま運用しつづけながら、移行先のサーバー環境にコンテンツをごっそり引越しさせて、カスタマイズの検証を行い、正常性を確認出来たら、レンタルサーバー屋に連絡してDNSを新サーバー向けに切り替えて貰う手はずです。

課題は、併用中の名前解決(DNS)です。現行のサーバーを運用しつつ、引越し先のサーバーの正常性も確認しなくてはならないので、同じサイトが2つ存在することにしなければなりません。ここでは私が作業に使っているPCのhostsファイルを書き換えて対応することにしました。通常利用のhostsファイルと、移行先サーバー専用のhostsファイルを切り替えて、移行先のサーバーにも本来使用するURLでアクセスして正常性を確認します。hostsファイルを切り替えさえすれば、同じURLで新旧サーバー任意の方にアクセス出来ます。その為にはhostsファイルの切り替えが頻繁に生じます。

Windows Vista以降、HostsファイルはUAC(ユーザーアカウント制御)によって保護されているので、メモ帳等でいちいち編集する手間+管理者権限でメモ帳を起動する手間などが煩わしく、作業効率も良くないし、何よりストレスを感じます。しかしこの仕組(セキュリティ)は重要な仕組みです。

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Autodesk AutoCAD LT互換アプリケーション~「DraftSight」

以前の仕事からAutoCAD LT(2D CAD)を使っているので、AutoCAD LTで図面を描くというのは、ちょっとした便利ツールになっています。CADは基本的に実寸で描き、出力の際に縮尺に合わせて縮小(拡大)して印刷するので、図面から色々な情報を得られることができます。実寸に忠実に描いているからこそ出来ることです。

しかし、AutoCAD LTを覚え始めの時は、CADって難しいしイヤだなって気持ちはありました。実際覚えるとすごく便利だなって思いましたけどね。その頃からAutoCAD LTを使っているのでCADの操作はAutodesk AutoCAD LTに慣れています。

有名どころでは、無償のJw_CAD等もある様ですが操作性が全然違うので、もはや他のCADの操作を覚え直すというはありえないです。それは非常に酷過ぎます。仕事で毎日使うならまだしも、そんなにCADをゴリゴリ使いこなしているわけではないのですから覚え直すってのはかなりの労力だしストレスです。

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Thunderbirdが恐ろしく便利になってる!

Becky!の代わりにTbuderbirdをメーラーとして使うことにしました。以前使っていた頃よりは断然良くなっていますね。ちょっと驚いた位です。

UI的にはやや不満もありますが、メーラーとしての基本動作も軽快ですし、メールアカウントの登録は楽ちんだし(自動設定出来なかった場合はかえって面倒ですが)、非常に快適に使えることが分かりました。

先に記したとおり、私は仕事用にGoogle Appsのメールを使っているので、Gmailサーバーの仕様に合うメーラーがやはり快適だと再認識しました。Becky!ではこの部分で仕様が合わず不便を感じさせられていましたが、これで快適にメールを管理することが出来そうです。

という訳で、私と同様にGmailやGoogle Appsのメール使っている方にはThundebirdがオススメだと思います。Microsoft系(Hotmail、Outlook.com)は実質Windows Live Mailしか無いに等しいですね。Thunderbirdにアドオン追加で対応出来るのは知っていますがMSの独自プロトコルに対応させている部分で無理があり不便です。

メーラーの移行ツール(インポート/エクスポート)も装備されているので、検証してみてから移行させるのが良いでしょうね。まずは併用してみて検証してみるのがベターだと思います。IMAPなら併用は簡単ですからね。POP3の場合は必ず「サーバーに残す」設定にしておかないと全部メーラーに保存されてサーバーが空っぽになってしまうので要注意です。

個人的興味としては、Thunderbirdのメールアカウント自動設定に使っているデータベースがどうなっているのか知りたいですね。というのも私が使っているISPのメールは自動設定出来ませんでした。とんでも設定を提示して来たので、データベースに無い場合は一般的に予想されるメールサーバーのアドレスを候補として表示しているっぽいですが、データベースに無いのであれば追加してやれば良いだけですからね。どこからフィードバックするのかな?ちょっと調べてみたいと思います。この辺りかな?

Thunderbird のアカウント情報自動設定機能 – Thunderbird | MDN

Becky!とGmail(Google Apps)の組み合わせはイマイチ

Becky!との付き合いは長いのですが、スマートフォンを利用する事もありメーラーは基本的にIMAPで使用することになり、また、仕事用のメールをGoogle Apps(Gmailサーバー)で使っている事もあって、Becky!では非常に不便な思いをしている今日このごろです。

何が不便かと言うと、Gmailの概念にある「アーカイブ」という考え方です。Gmailでは受信したメールは読み終わったらアーカイブして受信トレイから見えなくなる様にする操作が基本で、メールの削除は特別な概念です。

ここが一般的なメーラーの仕様に準拠しているBecky!と相性が悪いのです。削除してもまた復活して来ます。ゴミ箱にはひたすら溜まっていくだけで、ゴミ箱を空にしても「全てのメール」に戻ってくるのが、普通のメールアカウントと共存させていると違和感であり、結構ストレスに感じます。

普通に読み終わったら見えなくして欲しい。読み終わって削除してもまた太文字で未読表示されるのが非常に煩わしい。同じ事を考えている人が居るハズだと思って検索したところ、いくつかの工夫をしている事例を見つけましたが、根本解決には至っていません。

長く使ってきたBecky!ですが、別にBecky!に固執する理由も無いので(強いて言えばせっかく購入したからもったいないなぁ・・程度かな)、しばらくBecky!にはさようならすることにします。メール毎に付けられるメモ機能は便利だったんですけどね。

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本当に無料で使って良いんでしょうか?〜AutoCAD LT互換アプリ(DraftSight)

一時期はAutoDesk社のAutoCAD LTを良く使ったものです。毎日朝から晩まで嫌になるほど使った時期もありました。大きなプロジェクトが入って、CADを使わないと図面の管理が出来ない状況になり、会社が費用を出してくれて数名で3日程講習を受けに行かせて貰えました。同僚3名か4名で短期集中のレッスンを受けたのですが、当時勤めていた会社が支払ってくれたレッスン費用は結構な額だったと思います。

その御蔭もあってAutoCAD LTの基本的な操作は覚えられました。もちろん数日のレッスンなので覚えたのは概念的なもの、機能の説明とそのチュートリアル程度だったので、実業務でどういう手順で図面を描いて、どう修正するかという製図のテクニックは実践で鍛えていくしかありませんでした。

実際、我流で覚えたという先輩の図面の描き方の方が断然効率が良かったりしました。もっともその先輩は学校でドラフターを使って図面を描く授業を受けたといってましたが、やはり昔ながらの製図テクニックは道具がCADに変わっても通用するものです。(横で見せてもらって先輩の製図テクニックを盗みます)

また、後に分かるのですがレッスンではプリントアウト(印刷)について説明がほとんど無かったので、実業務で必要なプリントアウトについては会社の先輩から教わりました。ペーパー空間とモデル空間の概念についてはもちろん説明がありましたが、概念的なところに留まり、実務でプリントアウトの面倒臭さに躓くのはお約束でした。

そういう感じで、実践的な部分は必要になった都度、会社の先輩からテクニックを盗み取ったりして自分流の図面の描き方を養ってきた訳ですが、図面と言ってもジャンルによって色々特徴があるので、図面を描く正しい手順ってのは無いとも言えます。この方が早く描ける、効率良く描ける、楽に描ける。でも俺はこうするのが楽だと思う。CADで描くコツなんてそんな感じでしょう。

AutoDeskのAutoCAD LTは色々なジャンルで使用されている2D(平面図)用のCADアプリケーションです。私の知る範囲では、建築業界でも2D図面はAutoCAD LTの標準フォーマット(dwg)形式か(dxf)形式ですし、電気施工のアルバイトに行った時もAutoCAD LTが標準だと聞きました。建築図面に照明器具の配置や配線ルートなどを描いていくのもAutoCAD LTでした。

後に知りましたが、建設業界では.sxfや.p21という拡張子の形式が標準らしいです。また電気関係はJw_cad(フリーウェア)による.jwwも良く使われるそうです。Jw_cadは操作性がかなり特殊だと感じますが慣れると効率が良いのだとか。業種によってCADって色々バリエーションがあって標準が違うみたいですね。

という訳で、私が使い慣れているAutoCAD LTですが、泣き所は高価なところです。2D版のLTでも個人で気楽に購入出来る金額ではありません。よってJw_cad等の無償で使用出来るCADを使っている人も結構いらっしゃる訳ですが、AutoCADに慣れた自分にとって、また新たな操作を覚えるのはかなりの苦痛です。

Jw_cadはこれはこれで便利な機能があるので描く図面によってはAutoCADとか不便すぎるって位に工夫されている部分も多々あります。

AutoCAD LT程の高機能は要らないけど、基本機能と操作性はAutoCAD LTに準拠している安価なCADアプリって無いのかな?そう思って調べてみたところ、3D CAD のCATIA、SolidWorksで有名なダッソー・システムズの「DraftSight」という2D CADアプリがなんと無償で利用させていただける事を知りました。実際使ってみたら操作性はかなりAutoCAD LTと共通していますので違和感はほとんどありません。

DWG ファイル用の無償CADソフトウエア*: DraftSight – ダッソー・システムズ

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