S-Factoryからのリモートメンテナンス

Windows PCは基本的にGUIで操作するOSなので、リモートデスクトップやVNCの利用が遠隔地の保守には有効です。

UltraVNCによる遠隔サポート

UltraVNCによる遠隔サポートのイメージ図

Ultra VNC SC(Single Click)の生成アプリケーション、日本語版は既に配布されていません。今はバージョンアップも進んでおり、現在はひな形をダウンロードし、コンフィグを書き換えてからアップロードすることで、Webサービスによって実行ファイル(exe)が生成される仕組みになっています。

ちょっとペースが速いので一度では見切れないかも知れませんが、何度か見返すという前提でこちらの動画が分かりやすいでしょう。
UltraVnc SC Create – UltraVNC

S-FactoryもUltraVNCは以前から継続してSCを使用しています。メンテナンスを受ける側からのアクセスになりますので、ファイヤウォールの設定などを意識する事なくサポートを依頼することが出来るので簡単です。

S-Factoryとしましては、この方法を使うのは、原則として保守契約、またはサポート期間内であるお客様の為の遠隔サポートツールとしての利用に限定しています。ちょっとした設定の修正やトラブルの調査には、出張保守を伴わないので非常に便利なツールです。


vnc-sc

ダウンロードUltraVNC SC for S-factory

こちらがS-Factoryのリモートメンテナンス用のUltraVNC SCです。
使い方は簡単です。

  1. ダウンロードしてデスクトップに保存します。
  2. アイコンをダブルクリックして実行します。
  3. 左ペインの「Remote Support」をダブルクリックします。
  4. あなたのPCがS-Factoryに接続を試みます。
    接続に成功すると、本当に接続して良いか?という旨の確認のメッセージが表示されますので許可して下さい。

あなたが行うちょっと面倒な作業は以上です。
あとはS-Factoryが実際の作業の為に遠隔操作を行います。

  1. S-Factory側からあなたのPCを遠隔操作(メンテナンス作業)します。
  2. あなたはS-Factoryが行う作業を自分のPCのモニターで監視出来ます。何か学べることがあったら画面を見ながら作業手順などを学んで下さい。
  3. 作業が終了したら、右下のステータスアイコンからこのプログラムをCloseします。
    この手順はS-Factory側からも行えますが、本来はあなたが自身のPCから行うべき操作です。なぜならあなたのPCがS-Factoryに接続しているからです。

作業が終了したら、あなたは次の事を忘れずに実行して下さい。

  1. デスクトップに保存したファイル「sfactory.exe」を削除します。

このリモート接続方法のポイントは、あなた、つまり遠隔操作される側から、遠隔操作する側(S-Factory)に接続するという点です。一般的にネットワークに侵入されるという被害は、一方的に知らぬ間に侵入されてしまいますが、この方法は逆にあなたの意思によって、あなたがS-FactoryのPCにアクセスします。しかしご安心下さい。S-Factory側ではその受け入れ準備をして待機していますので、不法な侵入ではなく合意の元によるハンドシェイクです。

このSCを使った方法は、あなたのネットワークのファイヤウォールに影響を与えずシンプルに遠隔操作を実現出来ます。定期的なリモート保守を行う場合には本来VPN接続する仕組み等を準備するべきですが、不定期にまた一時的に遠隔制御の必要性が生じる用途には、UltraVNC SCは実に手軽で扱いやすいソリューションなのです。

ただし、注意点としては、PCの画面を丸々見られてしまいますので個人情報のファイル等は事前にUSBメモリー等に移しておくか、簡単に見られないところに保管しておいて下さい。デスクトップにそのまま置いておくのは好ましくありません。

S-Factoryとしては、遠隔操作を行う場合ももちろん不要なものは見ないように意識していますが、不意に目に入ってくる情報については防ぎようがありませんので、どうぞご協力(配慮)をお願いいたします。


追記
お客様のPCの環境によっては、ウィルス対策ソフトがリモートサポート用プログラムを不審なものと判断して実行を制限する可能性があります。その場合は一時的にウィルス対策ソフトを無効にしていただく必要があります。操作はそれぞれのウィルス対策ソフトによって違いますが、一例としてウィルスバスターを一時的に無効にする手順へのリンクを記しておきます。

http://s.s-fact.biz/trendmicro

検索文字列を含むURLが長いのでS-Factoryで処理出来る短縮URLにしています。
上記にアクセスするとトレンドマイクロのサイトに転送されます。

Outlook.comで無料で独自ドメインメール

Google Appsの無料プランが新規申し込みを受け付けなくなったので、もはや年間1,000円で独自ドメインのメールアドレスを持てる唯一と言える方法であろうOutlook.comを試してみました。実際にやってみたら難しいことは何もなかったです。

手順通りにやれば、レジストラのドメイン情報反映待ち含めて2時間で終わる作業でした。DNSの反映時間はレジストラやDNSサーバーによって違うのでもっと時間がかかる可能性もあります。

なお、この作業に際してはもちろん前提となるネットワーク的な知識は必要です。そこの知識が無い人が最初から始めると結構苦戦するとは思います。それでも年間1,000円で独自メールアドレスを維持できるのなら取り組んでみる価値はあると思いませんか?

Windows Live アドミン センター
https://domains.live.com/

メリットは、独自ドメインをhotmailサーバーで、最大500アカウントまで使えるってこと。
今わかっているデメリットは、メーラーで標準的なIMAPが使えないと言う事です。つまりスマートフォンからの利用にはちょっと不便を強要される感じです。

HotmailはPOPとDeltaSynchしかサポートしないので、Windows Live Mail等を使わない方法では、POPアクセスしか無いのです。IMAPに対応させてくれたら言うこと無いのですが。

DeltaSynchについては情報が少ないですね。HotmailDAV廃止が決定した当時の事が懐かしく記憶の中で少しずつ蘇ります。

DeltaSynch対応のスマートフォンアプリとしては、Androidアプリには、「Hotmail」があるのでなんとかなるかなという感じです。使い勝手は悪くは無いけどかと言って快適でも無いです。(Mac環境やiPhoneアプリは知らんです)。

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.hotmail.Z7&hl=ja

さて実際に独自ドメインを使ってOutlook.comのサーバー設定手順。

まずはドメインを取得します。DNSが必須なのでDNS付きのレジストラで契約するのがオススメです。個人的にはValue-DomainがDNSレコードを任意に編集可能に加え、DDNS対応なので気に入ってます。ドメインをValue-Domainで取得するとDNSサーバーが無料で使える訳です。

Outlook.comの指示通りにMXレコードやTXT情報を登録していきます。DNSの情報が反映されないと話になりませんので少し気長に待ちます。下の図はValue-DomainのDNS設定でMXレコードとTXTを設定したのをWindowsのコマンドプロンプトからNSLOOKUPで引いてみた時の画面キャプチャです。(こういうのはネットワーク的な知識を持っている人には容易に調べられるので、ボカシたりする手間が無駄です。)

orgmail-nslookup-1

Outlook.com側でDNSの、TXT情報を照会してドメイン所有者の確認を取ります。要するにOutlook.comが指定する情報をDNSサーバーのTXT情報として記せる人=ドメイン所有者って事ですね。この照合審査をパスしたのでステータスがActiveになってます。

orgmail-outlookcom-txt

ユーザーを登録します。Captchaを入力させられたりという手間があって若干面倒ですがスパムの温床となるのを多少なりとも阻止する為には仕方ないですね。

orgmail-adduser

テストメールを送受信してみました。問題なくメール送受信できました。

orgmail-mail-test

年間、1,000円で独自ドメインのメールが最大500個まで作って使用出来るという方法は、今のところOutlook.comしか無いと思います。費用対効果ではあり得ない程に魅力的ですね。

追記
Android版アプリであるHotmailは利用出来なくなり、Outlook.comというアプリを使わざるを得なくなりましたが、ハッキリ言ってOutlook.comは使いづらいですね。

独自ドメインで無料のオリジナルアドレスを使う~年間千円程で自分専用のメールを持てる

先日、GoogleAppsの無料サービスがアカウント発行を停止したという内容で、過去エントリーを編集しました。よってGoogleAppsを使った格安メールサーバー構築という手法は通用しなくなった訳ですが、MicrosoftのHotmail(Outlook.com)を使うという方法を教えてもらいました。

イメージを簡単にお伝えすると、Microsoft社が提供している無料メール「Hotmail」を独自ドメインで使用するプランです。最大500アカウントまでメールアドレスを作成出来ますので、独自ドメインのメールが欲しいというシンプルなニーズには大抵対応出来ると思います。

今わかっているデメリットは、Hotmailサーバーを使う時点で、メーラーのプロトコルとしてPOPもしくはDeltaSynchしか扱えません。Windowsパソコンを使用しているユーザーさんなら、Windows Live Mailを使用すればDeltaSynchに対応しているので問題ありません。POPが使えれば充分だという発想もありますが、IMAPが使えないと困るというニーズには答えられません。これがこのサービスの弱点です。なぜMicrosoft社は普通にIMAPを採用しなかったんでしょうね。HotmailDAVが廃止になった当時を思い出します。

さて、このデメリットを問題としないのであれば、格安で独自ドメインのメールを使用出来るのでGoogleAppsの無料提供無き今となっては有力な選択肢となります。設定はGoogleAppsよりも少なくなっているので、分かる人には容易になったと感じますが、そうでない方にはヘルプの質が良くない分難しくなったと感じるかも知れません。

ちなみに、私自身がValue-Domainでカード決済でドメインを一つ取得するところから始めて、Outlook.comの設定、Value-DomainのDNS設定、PCのメーラーを設定して送受信確認を終えるまでに、トータル2時間弱でした。レジストラ側のドメイン活性化、DNSレコード反映待ち時間含めてなのでタイミングによっては待ち時間が余計にかかるかも知れませんが、この作業に際しての手順と、やらなければならない内容さえ分かってれば、実質は1時間程度の作業になります。

この情報についてはこちらが参考になるでしょう。自身で出来るのでしたら格安で独自ドメインのメールアドレスを500個まで持つことが出来るようになります。
Google Appsで有料化した独自ドメインメールを無料で使うにはOutlook.comがいい : ライフハッカー[日本版]

S-Factoryとしましては、GoogleAppsの無料サービスが利用できなくなった代わりに、Outlook.comのHotmailサーバーを無料利用させていただく方法を小規模ユーザー様にご提案する方向に切り替える事にしました。小規模組織で独自ドメインのメールが必要だというニーズがあれば、注意点などをヒアリングさせて頂きますので是非ご相談下さい。

独自ドメインのメールを使いたい要件 | S-Factory

 

お問い合わせ

独自ドメインのメールを使いたい要件

最近、小企業の経営者さま、個人事業主さまと知り合う機会が増えてきました。その時に名刺を交換する訳ですが、多くの場合頂いた名刺には、ocn等のプロバイダーのメールアドレスが印刷されています。

従業員の人数にもよると思いますが、一つのメールアドレスを従業員と共用していたり、従業員にはメールアドレスを発行していない(各自にYahoo!メールなどの無料メールを使用させている)ケースが多いそうです。場合によってはISPに追加メール(有料)を申請して毎月割増金を支払っているケースもあります(コレはもったいないですね)。

なお、私の名刺には、***@s-fact.bizと言うメールアドレスを記載しているので、気づく方はホームページのURLとドメインが同じだと気づく様ですが、ほとんどの方はそれにも気づきません。言い換えると「ドメイン」の概念を知らない様です。こういう知識は私達にはもちろん常識なのですが、ジャンルの違う仕事をされている方達にとっては知らなくても当然とも言えるでしょう。そのために私達がこういう業界で仕事をしている訳ですから。

そういう方達とちょっと込み入った話をすると、ドメインを取得して、メールアドレスを複数使用出来るようにするには凄くお金がかかると思われている事を知る事が出来ます。またメールサーバーの契約等も手続きが面倒で見送っているのが実情だというのが分かります。

残念な事にこれは完全に思い込みでして、最近はメールアドレス作り放題のレンタルサーバーを借りる金額利用料も月額500円程度と充分現実的です。ビジネス目的で年間6,000円のレンタルサーバー代は経費として扱う範囲に有ると、個人事業を始めたばかりの私でも考えています。もちろんメールを使う頻度や用途次第ですから、やみくもにメールを持ってもメリットが無い事は言うまでもありません。

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Gmail (Google Appsメール)のIMAPメーラー設定

先日、ASUS(Google) Nexus7 32GBを購入しました。定価の24,800円でしたが店頭在庫があったのですぐに持ち帰る事ができました。店員いわく、既に16GBは製造していないらしく追加発注が出来ない為入手不可だとかで、運良く在庫を持っているお店を見つけるしかないとのことでした。まぁ地域的なこともあるので、残っているところには残っているとは思いますけどね。

それはさておき、Androidデバイスの良いところは、一度購入したアプリは同じGoogleアカウントで使用する分には追加料金無しで使いまわせることです。例えばATOK for Androidは1,500円でしたが、スマートフォンで日本語入力がストレスと感じた時、いち早く購入しました。将来的な事も考えると長く使った方が元が取れると思ったからです。そう考えると1,500円というアプリも高いとは思わなくなります。

そんな訳で、スマートフォンで色々試した中から自分なりに使いやすいという基準ができているので、Nexus7を購入してインストールするアプリはほぼ決まっています。Andoroidのバージョン違いで新たに使える様になったものと、逆に使えなくなったものもありますけどね。

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