Windows7で休止状態が使用できない件

Windows7はそこそこ良くできたOSだと評価しているつもりなのですが、細部でMSのお節介が鬱陶しいことがあります。

その1つが「ハイブリッドスリープ」で、スリープと休止を合わせたような機能なんですが、要するにスリープ状態なのでPCは省電力で動作している訳ですね。PCにもよると思いますが、私のPCの場合は、ハイブリッドスリープの状態だと頻繁に電源のLEDが点滅する訳ですよ。ブルーのLEDなので夜は眩しくて特にうざい。それとマウスが少し動いただけで復帰してしまうのが非常に煩わしい(こっちの方が問題だ)。

Windows XPの頃に実装されていた「普通の休止状態」にしたいと思って、スタートメニューからシャットダウンやらスリープやらを探してみたのですが、休止状態にする操作が選べない(表示されていない)。ふざけんなよと思った訳ですが、ちょっと調べれば分かることだろうと思って調べてみたところ、MSがわざとそうしていることがわかりました。要するにハイブリッドスリープを使う代わりに休止状態が使えない仕様なんだと。

少し設定を変更して「休止状態」を使えるようにします。ハイブリッドスリープは使わないので要らないです。その手順を記します。

一応、PCが休止状態をサポートしているか調べます。
全てのプログラム-アクセサリ-コマンドプロンプトを管理者として実行します。
コマンド「powercfg /a」を入力

Microsoft Windows [Version 6.1.7601]
Copyright (c) 2009 Microsoft Corporation.  All rights reserved.
C:\Windows\system32>powercfg /a
以下のスリープ状態がこのシステムで利用可能です:
スタンバイ ( S1 S3 ) 休止状態 ハイブリッド スリープ
以下のスリープ状態はこのシステムでは利用できません:
スタンバイ (S2)
システム ファームウェアはこのスタンバイ状態をサポートしていません。
C:\Windows\system32>

休止状態をサポートしているのが確認出来たので、この機能を有効にします。

C:\Windows\system32>powercfg /h on

/hの意味は「Hibernate」という意味になります。探究心の有る方はPOWERCFGというコマンドを調べてみましょう。/?でコマンドについてのヘルプが表示されます。

C:\Windows\system32>powercfg /?

さて、次に「ハイブリッドスリープを無効にします」
スタートボタンをクリックして、検索BOXに「電源オプション」と入力して設定画面を表示させます。そこで自分が使っている電源プラン(お気に入りプラン)から、プラン設定の変更-詳細な電源設定の変更をクリックします。

スリープ-ハイブリッドスリープを許可するを見つけ出して、オフにします。ハイブリッドスリープをオフにしないと、休止状態が使えないのが仕様らしいです。MSの考えることはよく理解出来ない事が結構あります。

これで、スタートボタンから、休止状態が選べるようになりました。より高速に復帰出来るハイブリッドスリープらしいですが、中途半端な複合機能よりはシンプルな方が私は良いと思っています。それを簡単に選べない仕様が中途半端だと思います。

MSはそういうところ結構あるんですよね昔から。OSの設定に無駄な知識が必要という。少なくともMacOSの様なユーザーフレンドリーではありませんね。まぁ、その御蔭でMS関係で飯食えるエンジニアも生業として成り立つ訳ですが。

Hibernate

ドメイン契約更新

このサイトで使用しているドメイン「s-fact.biz」も、使い始めてから、もうそろそろ一年になります。それ以外にも3つドメインを利用していますが、不思議な事に3つは同じ月に契約をしているので期限も同月です。一番古いドメインは2004年に取得しているので愛着もありますね。

まだ期限まで余裕はありますが、更新を忘れると厄介なので、3つまとめて契約の延長申請済ませました。私は、.com、.biz、.infoを使用しているのですが、それぞれ950円程度です。3つで3,000円弱なので必要経費かなって割り切っています。

ドメイン関係では、過去にドメイン利用料だけで、独自ドメインを無料メールサーバーを使用する方法等を記していますが、使えば使うほどに価値が出てくると思いますので、継続的に同じメールアドレスを使いたいというニーズがあるなら、早期に導入されるのが吉だと思います。ドメインは「早い者勝ち」ですし、活用して育てていくという意味もあります。

参考

IEだとサイトの更新が反映されない~Internet Explorerのキャッシュ管理はずさん

私はWebブラウザは、もっぱらFirefoxを使っていますが、どうしてもIE(Internet Explorer)でなくてはならない場合もあるので(ネットワーク機器の設定とか)、併用する事にはしていますが、IEにはほとほと困らされている次第です。

昨日も、このブログページ(WordPressで運用)を更新した際、Firefoxで見ると正常に更新されているにもかかわらず、IEでは更新が反映されないという状態に陥りました。しかも私の環境だけでなく、取引先の環境(IEしかブラウザをインストールしてない)でも同じで、このサイトを通じてファイルを渡そうとしていたので困りました。結局、電話でURLを口頭で伝えながら直打ちしてもらったのですが実に不便です。

Firefox、Google chromeでは問題なく更新されているのを確認していますが、記事を記す度にいちいち各ブラウザで確認するのはナンセンスです。それに自分ところでは更新情報が見られても、取引先できちんと表示されているかは私には確認のしようがありません。いい加減にMicrosoft社はIEをまともなものにして頂きたいものです。(取引先はWindows XPなのでIE6~IE8までのどれか、私のPCはWindows 7でIE9を使用。)

この様に、サイトが更新されているのに古い情報が表示されてしまう原因は、ほぼキャッシュが起因していると考えるのが近道です。大抵の場合キャッシュを一度クリアしてしまえば強制的に新しい情報を読み込むので最新のサイトの情報が表示されます。しかし、IEのメニューの配置もバージョン毎に違うので、電話で誘導するのも結構厄介ではあります。ましてやPCの操作に慣れていない人に感覚的に説明しても伝わりません。(それ以前にPCを使い慣れている人ならIEを使わないでしょうから・・)

検索してみたのですが、この症状について記している記事はあんまり有りませんでした。それほど重要視されていないのか?それともIEはしょうもないという事で他のブラウザを使うことが暗黙の了解になっているのか?

IEでWEBサイトが更新されないトラブルの解決法 – こころ世代のテンノーゲーム

ちなみにIE9では、「ツール」-「インターネットオプション」-「全般」-「閲覧の履歴」 にありました。
ie9

IE9で更新が反映されない為、キャッシュをクリアした後で読み込んでも、一部の画像が表示されないなど、未だに不具合は続いています。本当にどうしようもないWebブラウザだなって思います。MicrosoftのInternet Explorer開発チームってやる気が無さすぎだと思います。なのにIEしかサポートしてない場合が結構あるのが厄介な世の中の実情です。

S-Factoryからのリモートメンテナンス

Windows PCは基本的にGUIで操作するOSなので、リモートデスクトップやVNCの利用が遠隔地の保守には有効です。

UltraVNCによる遠隔サポート

UltraVNCによる遠隔サポートのイメージ図

Ultra VNC SC(Single Click)の生成アプリケーション、日本語版は既に配布されていません。今はバージョンアップも進んでおり、現在はひな形をダウンロードし、コンフィグを書き換えてからアップロードすることで、Webサービスによって実行ファイル(exe)が生成される仕組みになっています。

ちょっとペースが速いので一度では見切れないかも知れませんが、何度か見返すという前提でこちらの動画が分かりやすいでしょう。
UltraVnc SC Create – UltraVNC

S-FactoryもUltraVNCは以前から継続してSCを使用しています。メンテナンスを受ける側からのアクセスになりますので、ファイヤウォールの設定などを意識する事なくサポートを依頼することが出来るので簡単です。

S-Factoryとしましては、この方法を使うのは、原則として保守契約、またはサポート期間内であるお客様の為の遠隔サポートツールとしての利用に限定しています。ちょっとした設定の修正やトラブルの調査には、出張保守を伴わないので非常に便利なツールです。


vnc-sc

ダウンロードUltraVNC SC for S-factory

こちらがS-Factoryのリモートメンテナンス用のUltraVNC SCです。
使い方は簡単です。

  1. ダウンロードしてデスクトップに保存します。
  2. アイコンをダブルクリックして実行します。
  3. 左ペインの「Remote Support」をダブルクリックします。
  4. あなたのPCがS-Factoryに接続を試みます。
    接続に成功すると、本当に接続して良いか?という旨の確認のメッセージが表示されますので許可して下さい。

あなたが行うちょっと面倒な作業は以上です。
あとはS-Factoryが実際の作業の為に遠隔操作を行います。

  1. S-Factory側からあなたのPCを遠隔操作(メンテナンス作業)します。
  2. あなたはS-Factoryが行う作業を自分のPCのモニターで監視出来ます。何か学べることがあったら画面を見ながら作業手順などを学んで下さい。
  3. 作業が終了したら、右下のステータスアイコンからこのプログラムをCloseします。
    この手順はS-Factory側からも行えますが、本来はあなたが自身のPCから行うべき操作です。なぜならあなたのPCがS-Factoryに接続しているからです。

作業が終了したら、あなたは次の事を忘れずに実行して下さい。

  1. デスクトップに保存したファイル「sfactory.exe」を削除します。

このリモート接続方法のポイントは、あなた、つまり遠隔操作される側から、遠隔操作する側(S-Factory)に接続するという点です。一般的にネットワークに侵入されるという被害は、一方的に知らぬ間に侵入されてしまいますが、この方法は逆にあなたの意思によって、あなたがS-FactoryのPCにアクセスします。しかしご安心下さい。S-Factory側ではその受け入れ準備をして待機していますので、不法な侵入ではなく合意の元によるハンドシェイクです。

このSCを使った方法は、あなたのネットワークのファイヤウォールに影響を与えずシンプルに遠隔操作を実現出来ます。定期的なリモート保守を行う場合には本来VPN接続する仕組み等を準備するべきですが、不定期にまた一時的に遠隔制御の必要性が生じる用途には、UltraVNC SCは実に手軽で扱いやすいソリューションなのです。

ただし、注意点としては、PCの画面を丸々見られてしまいますので個人情報のファイル等は事前にUSBメモリー等に移しておくか、簡単に見られないところに保管しておいて下さい。デスクトップにそのまま置いておくのは好ましくありません。

S-Factoryとしては、遠隔操作を行う場合ももちろん不要なものは見ないように意識していますが、不意に目に入ってくる情報については防ぎようがありませんので、どうぞご協力(配慮)をお願いいたします。


追記
お客様のPCの環境によっては、ウィルス対策ソフトがリモートサポート用プログラムを不審なものと判断して実行を制限する可能性があります。その場合は一時的にウィルス対策ソフトを無効にしていただく必要があります。操作はそれぞれのウィルス対策ソフトによって違いますが、一例としてウィルスバスターを一時的に無効にする手順へのリンクを記しておきます。

http://s.s-fact.biz/trendmicro

検索文字列を含むURLが長いのでS-Factoryで処理出来る短縮URLにしています。
上記にアクセスするとトレンドマイクロのサイトに転送されます。

今更ながらGitHubが便利だと痛感

数日前からGitHubの利用を開始しました。一般的にはプログラマー向けのツールというかサービスというかそんな位置づけとされていますが、実はプログラマー以外にも非常に便利だったりします。ただし、無料ユーザーの場合はPrivate設定が出来ませんので、ネットに公開出来ない様な(プライベートな)情報を管理することは出来ません。それをやりたいとなると利用料を支払う必要があります。

何が便利かと言うと、Gitというバージョン管理システムが基本機能となっているので、あらゆるファイルのバージョン管理が可能です。例えば小説等を書いている人なら、ある程度の区切りまで来たらコミットという操作をして現在の状態をGitにアップロードします。アップロードする際に更新内容などをコメントする仕組みになっています。

ここでポイントは、翌日、大幅な内容の書き換えをしたとします。そしてそれをコミットしたとしましょう。その時はそれがベターだと考えていました。ところが寝ていると大きなミスに気づいてしまったとします。大幅に書き換えるのではなく、別のシナリオとして書くべきだったと後悔したとします。バージョン管理システムの場合、コミットする度にその変更内容が更新されていく仕組みなので、古い情報もしっかり残っています。つまり前日にコミットしたものをそのまま取り戻すことも出来ます。これで安心して翌朝まで熟睡出来ますね。

ビジネスの場面ではもっと役立つでしょう。例えば契約書をGitでバージョン管理します。契約内容の改訂があったとしたら、現状の契約書を元に内容を改訂しますね。そしてその改訂した結果をコミットします。改訂する度にどんどんバージョンアップして行きます。このケースで私が役立つと思うのは、古い契約内容も読めるのはもちろんですが、契約内容の変更部分を一発で比較出来る機能です。差分を表示する機能があります。追記されたところ、削除されたところ、変更されたところ。

Webデザイナーさんにもメリットが多いですね。HTMLファイルやらCSSファイルやら、画像コンテンツ(PNG、PSD、AIファイルなど)を編集する事も多いでしょう。編集が終わったらコミットします。何を修正したかもコメントに残しておくと後で役立ちます。編集した内容を本番のWebサイトにアップロードした後に、クライアントから元に戻してくれと言う依頼が来たとします。事情が変わったので急いで頼むと。もちろん普通の人なら元ファイルを取っているでしょう。もし元ファイルを残していない人は・・・。でもバージョン管理システムを利用しているなら古いファイルを容易に取り戻せます。バックアップのファイルだらけで何が何だか分からなくなることも減るでしょうね。

あとはちょっとしたサンプルスクリプトを遠隔地の知人に伝えたりするにも便利です。え?メール添付でいいじゃんという意見もありますか。確かにそうかも知れませんが。サンプルスクリプトを提示する側としてはメールで送っちゃうともう編集が出来ません。また差し替えを送らなくてはなりませんね。ところがGitHubならちゃっちゃと修正してコミットしてしまえば、先方がすぐにそのサンプルスクリプトを使わなければ、最新のスクリプトを利用して貰えます。修正が一度で終わらなかった場合でも、修正したからサンプルスクリプトを撮り直してくれと連絡すればそれだけで事足ります。受け取る側は最新だとか古いとか意識しなくて済みますからね。

ただ1つだけ不便だなと思ったのは、GitHubにコミットするファイルは、文字コードがUTF-8でなければ(S-JISとかはあかーん)日本語が文字化けしちゃいます。UTF-8で保存出来るテキストエディタ等を使用する必要がありますね。まぁ徐々にUTF-8がスタンダードになってきてますけど。

今まで、独自のPukiWiki等に残していましたが、これからは積極的にGitHubに足していく事にしようとしています。現状は無料ユーザーなので、public(一般公開)でしか管理出来ませんので、もちろん他人に見られても良い情報限定です。使い慣れてGitHubが無くては困るツールになったら有料ユーザ-になろうと思います。