ウェルノウンポートの競合について

ウェルノウンポート

WindowsというOSは手軽に色々なアプリをインストール出来て便利ですが、これだけネットワークが当たり前になってくると、ウェルノウンポートの競合が起きてしまい、意識していないとコンフリクトのメッセージに戸惑ってしまうことがあります。

まずウェルノウンポートについてですが、あらかじめ用途(プロトコル)が定義されている代表的なポートをウェルノウンポートと言います。代表的なポートは

  • HTTP:80番
  • HTTPS:443番
  • FTP:20-21番
  • NETBIOS:137-139番

てなところでしょうか。リンク先が非常に分かりやすいので参照して下さい。

ポート80、443

なぜ、80番と443番を例として上げたかと言うと、コンフリクトが個人的に良く起こると感じているポート番号だからです。

標準でポート80を使用するアプリ

  • IIS
  • Skype
  • XAMPP(Apache)
  • AN HTTPD
  • Tomcat(8080番であれば大丈夫)

標準でポート443を使用するアプリ

  • VMWare Workstation
  • VisualSVN Server

競合が起こっているかどうかを調べるのは比較的容易です。
Windowsの場合はコマンドプロンプトと、タスクマネージャーを使います。

C:\>netstat -ano
 アクティブな接続
 プロトコル  ローカル アドレス          外部アドレス        状態           PID
 TCP    0.0.0.0:135            0.0.0.0:0              LISTENING       1296
 TCP    0.0.0.0:443            0.0.0.0:0              LISTENING       3640Code language: CSS (css)

上記より、ポート443を使っているのは、PID(プロセスID)が3640だと分かります。
PIDが判明したらタスクマネージャーで該当するPIDを持つプロセスを調べます。
下図の例では、VMware Workstation Serverというサービスが原因だと判明しました。

タスクマネージャー

要するに、標準的なHTTPS(443)というプロトコルを奪い合いになっている為に起こった競合です。別々のアプリが同じポートを同時に使用することは出来ないので、どちらかのアプリでポート番号を変更してやらなくてはなりません。

Skypeでポートの競合が起こりやすい

同様にSkypeが標準インストールで80番と443番を使ったりしてくれるので、少し開発寄りの事をやろうとした時に、ポートの競合で戸惑ったらSkypeが原因だったという事は多いです。理屈を知っていれば回避させることが出来るので大した問題ではありません。

Skype Port80

今回は私は、VisualSVN ServerというWebDAVサーバーのインストール時に、443番がVMware Workstation Serverに使われているという事で、インストール途中に競合問題に引っかかりました。仮想マシンの共有機能は使ってないので、VMware Workstation Serverの設定を変更して対処しました。

VMware共有

追記:2013年3月30日
ポートの使用状況とアプリを簡単にチェックできる方法を追記したのでリンクを記しておきます。

コメント

  1. […] 、Windowsアプリケーションを実行した際のネットワークトラブルの原因として、「ウェルノウンポートの競合」というエントリーを記しましたが、ポートの競合の状態をもっとWindowsライク […]

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