Windowsパソコンを使っていてトラブルに遭遇してしまい相談を受けることがあります。その様な場合に、私がまず確認するのは、そのトラブルが発生した原因と、何時からなのか?という2点です。
なぜかと言うと、Windows OSの場合、XP以降は「システムの復元」という方法でシステム的なバックアップを取る仕組みが実装されているからです。この方法を使うと直近の復元ポイントまでシステムの状態を戻す事で、PCのトラブルの原因となった事象を無かったことに出来る可能性があります。
言い換えると、Windowsのシステムを「過去の状態に戻す」機能を使います。
但し注意があります。基本的にWindowsシステム部分だけを過去の状態に戻すので害は無いと考えられるのですが、ユーザーデーター等が保証される仕組みでは無いので、ユーザーデータをバックアップしていない限りこの方法は使いたくありません。よって、何時不具合が発生したか等の状況をヒアリングするのですが、システム復元ポイントが一週間前だとか言う話になると、ユーザーデータのバックアップを行って置くなどの備えの為の手間が発生します。
自分自身でバックアップが行える人なら、マイドキュメント等の自分が作成したファイルを保存しているディレクトリをUSBメモリー等にごっそりとバックアップしてから、システムの復元を行えば、大抵の場合Windowsが正常に動いていた時に戻すことが出来ます。(100%戻せる保証はありませんが比較的安全な方法です)
ネットがこれだけ普及すると、インターネットに接続していないPCはほぼ役立立たずみたいな所があるのが実情です。情報にアクセスできてなんぼという感じでしょう。しかし最近は思わぬトラップが待ち構えているんので、何気に調べ事をしているだけでマズイサイトを踏んでしまう場合もあります。Webブラウザにも各々フィッシング防止機能が実装されたりしていますが、完璧な防御は出来ませんので、運悪く踏んでしまうこともあるでしょう。
その様な時に、復元ポイントを作成しておけば、比較的容易にWindowsをトラブルが起こる前の状態に戻すことが出来ます。
個人的にはWindows XPのシステムの復元の方がカレンダー形式で表示されていて、一般ユーザーにも分かりやすいインターフェースだったと思いますが、退化したとは言えWindows Vista以降も復元ポイントは必要な時に保存されるので、トラブルを起こした時にその時点に戻すことが可能です。Windows Vista以降は自動で復元ポイントが作成されるのはアプリケーションのインストールやアンインストール等、Windowsシステムに変更を加えたタイミングになります。
また、自動ではなく自主的に復元ポイントを作成することも出来ますので、正常に使用できている時こそ定期的に復元ポイントの保存状態をチェックをして、最低でも月に一度、出来れば週に一度は作成したいものです。
Googleで検索すると沢山の情報を見つけることが出来ます。
Google検索|Windows 復元ポイント
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