EC-CUBEの受注データは削除してもデータベースに残っている~dtb_orderのdel_flugで管理されている

以前の仕事のクライアントさんから、EC-CUBEの関係で相談を受けたので確認したところ、EC-CUBEの注文データは、管理者画面から削除をしてもデータベースには残り続けているという状態でした。

使っているデータベースはPostgreSQLで、phpPgAdminが使えるので、SQLが苦手な私でも簡単に確認出来ました。カットオーバー当初からの注文が全てデータベースには蓄積されていて、フラグにdel_flugというカラムに1が立つとEC-CUBEの管理画面には表示しない仕様の様ですね。この辺りのキーワードで検索すると沢山見つかりました。

クライアントさんとしては、管理画面で削除しているので消えてると思っていたそうですが、誤って削除した時の備えをするものですよね、システム開発屋としては。

EC-CUBEはインターネットに公開している事から、世界中の目に晒されている様なもの。個人情報の重要性から一度全て削除したいという要望なので、データベースから注文履歴を全て削除する事にしました。

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WADAXでサーバー引越し

WADAXWADAXをお使いのクライアントのCMSが、PHP、MySQL、PostgreSQLのバージョンに条件があり、現在のサーバー環境では条件をクリア出来なくなってしまったということで、バージョンアップ出来なくなっていました。CMSの脆弱性は結構問題ですので、なんとかならないかとのご依頼を受けて調査をし作業を完了しました。

まずクライアントがお使いのWADAXに問い合わせたところ、PHP、MySQL、PostgreSQLが新しいサーバーへの引越し先の準備は無償で対応してくれるという事でした。1ヶ月の猶予期間を設けるので、その間に現行サーバーに加えて引越し先サーバーの検証をして下さいとの事。検証OKになったら、DNSの切り替え依頼をいただければ対応しますという事なので申請フォーム(FTPパスワード入力欄有り)から要望を書いて申請です。

クライアントさんは、ECシステムのと、Blogシステムを併用していたので、CMSを2つ引越しさせる作業となりました。データベースがMySQLとPostgreSQL両方使っているのでちょいと面倒と言えば面倒ですね。でもこれは普段から触れてないと忘れてしまうのでたまにこういう依頼をいただくと私にとってもちょうど良いのです。

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WADAXレンタル・サーバー(共用)の引越し

WADAXWADAXレンタル・サーバー(共用プラン)をお使いのクライアントさんから、WordPressのバージョンアップが出来ないという内容でご相談を受けました。ドメイン名からサーバーの環境を調べてみたところ(WADAXはサーバー番号毎の環境を公表しています)、MySQLがバージョン4系で古い為にWordPressのバージョンアップが追従出来なくなってしまった事が判明しました。

実際にWordPressにログインさせて頂いて確認もしましたが、やはりMySQLのバージョンが古いのが原因だと判明しました(エラーメッセージにて確認)。オープンソースのCMSでバージョンアップに追従出来ないのは、脆弱性を抱えたままの運用になるのでで問題です。

それとログイン時に判明したのは、WordPressのアカウントが今話題になっている「admin」だったことです。WordPressの「admin」アカウントがアタックを受けてる事もあり、その辺りからご説明し、早急にadminアカウント名を変更し、更にGoogle認証の仕組みを利用するプラグインを導入し、Androidスマートフォンでワンタイムパスワードを生成して毎回ログイン時に通常のパスワード+ワンタイムパスワードを入力していただくように対策しました。幸い入られた痕跡は無さそうですがここも、移行テストの段階でチェックしておかなくてはなりません。

WADAX

さて本題のWADAX共用サーバーの引越しです。
私はWeb系の事業を行う会社でシステム寄りの仕事をしていた事もあるので、WADAXは使ったことがあります。その経験も踏まえて比較的親切なレンタル・サーバーだと評価しています。

今回課題となるのは「共用サーバー」という点です。共用サーバーというのは、住宅で例えればアパートとかマンションの様なものです。外壁が古いから改修工事とか、鉄骨をもっと頑丈なものに変えたいとか、免震構造にしたいとか、そういう事が一軒家の様には自由に出来ません。厳密には出来ないというよりは、居住者の意見が完全一致する事はまずあり得ないのでそういう事は不可能でしょう。

現実問題としては、新しい建物に引っ越すことになるのですが、これがWADAXで言うところの別のサーバーへの移行という事になります。住宅で言えば新しく建築された最新の建築構造をしたアパートやマンションへ引越しという事ですね。

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EC-CUBE 2.4系のカスタマイズ

eccube-logoEC-CUBE2.4系をカスタマイズして使用している知人から相談を受けて、送料の扱いをEC-CUBE標準では対応出来ないパターンに対応させました。

ヒントとなるカスタマイズポイントは、EC-CUBEの公式カスタマイズ本(青本)に書いてあったので、その部分を修正することと、後は実現したい内容を整理すると、極々単純な計算式に修正するだけで行けるという事がわかったので、実際のカスタマイズはEC-CUBEの構成ファイル3つを少し修正するのと、データベースに一つレコードを追加するだけでOKでした。これらの検証はWindows上にインストールしたPostgreSQL+Apache/PHP+phpPgAdminの環境で簡単に行えました。簡単な検証ならXAMPPでも良いかも知れませんね。

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Windows7環境でPostgreSQL

PostgreSQLは今までずっとLinuxサーバー上に構築してきたので、Windows版を使った経験が無くて敬遠していた所があったのですが、EC-CUBEのテストをやりたいのでPostgreSQLをローカル環境で使いたくて試してみたところ簡単に構築出来てしまいました。

pgAdmin-IIIPostgreSQLのWindows版をインストールするのは、コレといってどうという話でも無いのですが、インストーラに「スタックビルダ」というものが付属されていて、試しにオプションを確認してみたところ、Apache/PHPという項目と、phpPgAdminという項目があるではないですか。選択するとネット経由で当該インストーラをDLしてくる仕組みらしいですが、PostgreSQLをインストールしたPATHを案内してやるだけで後はお気軽インストール。

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