音声認識がどんどん精度を上げて来て実用レベルに達している~各社ある中からAmazonをチョイス

10年以上前に英語の音声がコンピュータで認識出来たり、文字から喋らせたりすることが実用レベルになっていましたが、当時は日本語はまだまだ不自由で実用レベルには遠いとされていました。Google翻訳も読み上げ機能がありましたが日本語はなかなか厳しいものでした。

しかし、ここ数年でAI技術が急速に進化してから日本語の複雑な音声を高精度で認識させたり、発声させたりすることが実用レベルで使える段階に来ています。AIはサンプルとなるデータがあればそれらを元にどんどん学習させて行くことができる技術なので、柔軟性を持った音声認識が可能となります。日本語をコンピュータで扱う為にはどうしてもこの要素が必要だったのでしょう。

数年前からスマートスピーカーが普及しはじめ、音声で指示を出すと音声で応えてくれるという便利なデバイスも一般家庭に普及しています。家電の制御は音声認識デバイスを経由して操作可能となり、スマート家電が実用レベルになってきました。今から家を建てたりリフォームを計画するならスマート家電の導入が気になる課題です。

2020年、我が家にもスマートスピーカーがやってきました。たまたまAmazonのセール販売に出くわしたのですが、その前にうっかりAmazonでショッピング中にAmazon Primeを開始するというボタンをタッチしてしまい有効化させたことが関係しています。Amazon PrimeにはAmazon Musicも含まれているので多くの音楽をPrime会員の特典として聴くことができるので、スマートスピーカーがあれば好きな音楽を手軽に聴けるということに魅力を感じたからです。その流れでスマートスピーカーを購入しました。

また、スマートスピーカーと連動したコンセントを使うことによって、家電の電源をON/OFF制御することが可能となります。音声で入り切りを指示できるのです。何が便利なの?という意見もあるかと思いますが、実際に使ってみると便利です。荷物を持っていて手がふさがっている時に言葉でスイッチをON出来たり、生活の場面において言葉で操作をすることができるのはやってみると本当に便利だと感じます。指示のしかたによっては、予約指示によりある時間になればスイッチをON(OFF)させたりも可能です。

音声認識サービスをビジネスとして売り物にしている企業として、主要なメーカーはGoogle、Amazonがあると思います。細かく言えば他にもありますがシェアとサービスの質から言えばこの2社がかなりリードしていると思います。なかなか追いつくことは難しいんじゃないかと思えるほど音声認識サービスの質が高くなっており、その柔軟性も高いです。

先述のとおり我が家にはAmazonのスマートスピーカーが来ました。Amazon Alexaです。スマートフォンはAndroidデバイスを使っているのでGoogleの技術に先に触れていたのですが、生活において積極的に使うことはありませんでした。そんな我家にスーッと入ってきたのがAlexaです。

デバイスの性能ではないところがポイント

BOSE、LINEなどの他社も製品を出していますが、実際のところデバイスの品質だけでは音声技術をサービスに結び付けるのは難しいです。いくら優れたデバイスを設計し製品化してもそれをサービスに結びつけるノウハウが無いと、我々消費者にはあまりメリットがありません。

Googleは早くからまだサービスにならないものを実験的に無料で使える様にしてユーザーからフィードバックを得て来ました。それはAndroidスマートフォンが大きく貢献しているでしょう。世界中にサンプルを収集できるユーザーを作った訳ですから。その為にAndroidスマートフォンを開発したと後で知りました。Androidがリリースされた当初、ここまでGoogleのビジネスが広がるとは想像すら出来ませんでした。Googleはその頃にこういうビジネスモデルを考えていたわけですから恐ろしいと思います。

しかし、Amazonも別な路線からユーザーを増やして来ました。またビジネスモデルの方向性はGoogleとは全く違った形から始まっています。モノを販売するAmazonがサービスを販売する方向にシフトして来た訳です。個人的にはAmazonの方が上手くサービスを販売している様に感じています(実際のところはわかりませんが)

重要なのはユーザーとサンプル集め

同じ音声認識の技術を磨くという視点においては、Googleはスマートフォンというデバイスを普及させてリードし、Amazonはスマートスピーカー等を一気に家庭に普及させています。しかし本質はユーザーの数と利用する頻度(データ量)です。デバイスが広まっても利用者が少ないとサンプルが集まりません。ここはどちらがリードしているのか私にはわかりません。

AppleもiPhoneをはじめとしたデバイスでsiriを普及させようとしていましたが、周囲を見てもsiriを活用しているiPhoneユーザーはほとんど見ません。iPhoneユーザーはそこに価値を求めていないんじゃないかと思います。

そうなると遅れていた様に見えるAmazonが一気に差を縮めていると感じます。それは開発者を集める手法にも関係していると思います。色々なサービスをアイディアで実現するプラットフォームを整備し、それを開発者に使わせるという手法はセンスが良く優秀な開発者を集めるのに効率的だからです。閉塞感のあるプラットフォームを開発者は嫌います。Amazonはその辺りが上手いと感じます。

この先、どちらが圧倒的シェアを掴むかはわかりませんし、お互いが互角にシェアを伸ばしていくかも知れません。もちろん各社がそれぞれ工夫しているので第3のベンダーが一気に浮上してくる可能性もあります。

我が家はAmazon Alexaを選びましたが、この先どうなるのかは気になりつつももっと便利な世の中を実現して欲しいという期待があります。若い頃の様に想像力やアイディアは湧いてきませんので惜しい時代を逃したという気持ちもありますが、それらは若手に委ねつつ便利な未来を待っていたいと思います。



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