Microsoft Office Wordでテキストボックスをコピーすると操作不能になる~右クリック&ドラッグのコピーでのみバグ症状が現れる

Microsoft Word Windows

MS-Wordでの不具合症状

職場で、「特定のWord文書だけフリーズする」という相談があったので状況を確認しました。特定のWord文書(.docx)だけで症状が出るというので、その文書ファイルが破損していることを想像したのですが、実際に操作をしている様子をみるとふと気づきました。

Word文書内にテキストボックスを配置しており、それを右クリック&ドラッグで現れたコンパクトなコンテキストメニューからコピーを選ぶ操作をしていました。私の場合はこういう操作をしないので??と一瞬思ったのですが、どうやらMS-Wordでは右クリックでドラッグするとコピーが選べる様になっている様です。

この手順でテキストボックスをコピーすると、新規のWord文書でも症状が現れることを確認しました。これ以降他のオブジェクトをクリックしたり、テキストボックスを解除したりが全くできなくなります。これが「フリーズする」という表現になるのでしょう。

MS-Officeが破損している?とも考えたのですが、他のPCで試しにやってみたところ症状が再現しました。どうやらMS-Wordのバグっぽいです。普通にテキストボックスを右クリックしてコピー、貼り付けしたら不具合は再現しません。CTRL+C、CTRL+Vでやっても再現しません。右クリック&ドラッグからコピーすると起こるバグと断定できました。

回避方法を探して見つけた

自分の席に戻って、自分のPC環境で検証してみました。やはり同様にMS-Word文書内にテキストボックスを配置して、それを右クリック&ドラッグでコピーすると不具合がしっかり再現します。

ESCキーを押すと、テキストボックスの選択が解除されますが、それ以降は別のオブジェクトを選択することもできないし、文字入力をすることもできなくなります。

反射的に(無意識で)ダブルクリック、トリプルクリックとやってみると解除できることを発見しました。今の操作で何が効いたのかな?と振り返り検証を行いました。

不具合症状に陥った場合、Word文書内の文書作成フィールド(用紙範囲内)の余白部分で、マウスの主ボタン(左ボタン)をトリプルクリックするといったん全選択になります。そこからESCを押したり、オブジェクトが無い部分をクリックすると全選択が解除されて、不具合が解除されます。

こうやって、とうとう回避方法を見つけました。どうやらこれは操作する人が学習してオペレーションで回避するしかなさそうです。相談してきたスタッフには説明をして納得して貰いました。

Microsoftは不具合を修正してくれない

過去に、私はMS-Word、MS-Excelの不具合をいくつか見つけて不具合報告をして修正依頼をしたのですが、何一つ改善されないことを知っています。Microsoftは事が大きくならないと(ネット記事になるレベル)修正をしようとしてくれません。バージョンアップされても未だに当時の不具合が残ったままです。

バージョンアップの際に、旧バージョンの不具合を含めたままバージョンアップしている様で、なんら改善されないことを身を以て体験しています。つまり個人がサポートにバグ情報を伝えても無駄なのです。そういう企業体質だと理解しています。

その点、オープンソースで開発されているLibreOfficeなどは、不具合症状を開発チームに上手く伝えることができれば、大抵の場合バグと認知してくれて修正してくれます。これも身を以て体験しています。課題は英文で開発チームに伝える必要があるということです。これは日本人にとってかなりハードルが上がる言語の壁として立ちはだかります。

近年はAI翻訳の質が上がったので報告しやすくなった

ここ2年ほどでAI翻訳の質が劇的に向上しました。またオープンソース系のアプリケーションの場合は、開発チームへの報告手順や報告内容も英作文してくれます。AIを有効活用するとオープンソース系のアプリのバグ報告がとてもやりやすくなりました。AI技術の進化は英語の苦手な日本人にとって歓迎すべき恩恵をもたらしてくれています。

開発チームにバグ報告をする場合に重要なのは、開発チームがその不具合を再現できるか?ということがかなり重要です。どういう条件でどういう操作をした時にその不具合が起きるのか?を的確に伝える必要があります。というかこれを端折って不具合症状だけ報告しても再現性が無いと判断されて後回し、もしくは放置されます。

また、PC個体に限定される不具合症状は、アプリの不具合とは断言できないし、開発チーム側で再現テストができません。なのでこれもやはり同様に後回し、もしくは放置されることになります。別のPC端末でも再現する不具合なのか?を確認する労力は惜しまないことです。

再現性があるなら再現する条件(環境)を見つけ出して、開発チーム側で不具合だと認知してもらうことが最も重要です。そしてそれを英作文してバグレポートを上げることで修正してもらえる可能性が非常に高くなります。結果的にオープンソース系アプリの質が向上し信頼性を得られるので、バグレポートは結構歓迎されている貢献になります。質の良いバグレポートをするためにもAIは欠かせない時代になりました。

個人的にはMS-Officeは使わなくなってきた

私の場合、自宅ではLinux Mint Debian Edition(LMDE)をメインのOSとして使用しており、Windowsパソコンはたまにしか使用しません。ノートパソコンなので普段は畳んで棚に片付けてあります。この行動には理由があって、Microsoft社の動向に不信感を持っており、またOffice 365への強引な誘導やWindows環境での囲い込みなどに嫌気を感じてWindowsの利用をやめてLinux OSを好むようになりました。Windows Updateの混乱やPCリソースの大食いも嫌う理由です。時間がもったいないです。

そうは言いながらも、職場ではWindowsを仕方なく使っており、MS-Officeも使っています。しかし不具合を見つけてもMicrosoft社に報告しようとは思いません。前述のとおり個人が不具合報告をしても修正されず言うだけ無駄だからです。

そういう理由で、私はオープンソース系のLibreOffice等をWindows環境下でも積極的に使用しており(主にDrawによる作図資料が多い)LibreOfficeの方が便利だと感じつつあります。結局は道具なので慣れの要素が大きいのです。慣れれば機能的に劣るLibreOfficeでも信頼性が高ければその方が利用価値があると思います。

もちろんMS-Excelでなければできないこともありますからそういう時はExcelを使いますし、職場での標準OfficeツールはMicrosoft Officeなので、スタッフのサポートをする上でそれなりの知識や使用経験、推測力などは要求されます。よって完全にMicrosoft製品を捨て去るまでには至っていません。

言うなればMicrosoft製品が持っている不具合のサポートは私の飯の種だったりしますので。もしMicrosoftが完璧なアプリを作る会社であれば私の仕事は減っていき、食い扶持をなくすということになってしまいます。

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